横断歩行者の安全を守る歩車分離式信号(歩車分離信号)

◆各県の歩車分離式信号

表記について

<交差点図>
英大文字は車両、英小文字は歩行者をあらわしています。
赤色(ピンク色)の横断歩道が歩車分離になっています。
道路標識、道路標示は一部(または全部)省略してあります。

<信号サイクル表>
○□・・・青信号をあらわす。
△・・・黄信号をあらわす。(人形のある歩行者用灯器の場合は青点滅をあらわす。)
●■・・・赤信号をあらわす。
←↑→・・・青色の矢印信号をあらわす。
←↑→・・・黄色の矢印信号をあらわす。
☆・・・黄点滅をあらわす。
★・・・赤点滅をあらわす。
[←]・・・「左折可」の標示板をあらわす。
秒数は実際と異なる場合があります。

印の付いている交差点は試験的に歩車分離式信号が運用されている交差点、あるいは試験運用の結果、本格運用が開始された交差点です。

◆歩車分離式信号とは

図のような十形交差点での一般的な信号サイクルでは、歩行者が横断するのと同時に、同方向の車両が直進・右左折することができます。そのため右左折車と歩行者が交錯し、事故が起こる危険性があります。

このような危険性を排除するために、車両と歩行者が交錯しないようにしたのが「歩車分離式信号」です。

◆歩車分離式信号の種類

スクランブル方式

すべての車両用信号が赤になっている時に、すべての歩行者用信号が青になります。斜め横断もできます。

<問題点>
・車両の進める時間が短いので、渋滞が発生する可能性があります。
・歩行者が青信号の間に渡りきれない場合、すぐに横方向の車両用信号が青になってしまい危険です。
・この方式を導入する場合は、斜め横断用の横断歩道と歩行者用灯器を新たに設置する必要があります。
・右左折車が「歩行者が横断していない」と思い込んで、自転車など軽車両に対する注意を怠る可能性があります。

歩行者専用現示方式

すべての車両用信号が赤になっている時に、すべての歩行者用信号が青になります。ただし、斜め横断はできません。

<問題点>
・車両の進める時間が短いので、渋滞が発生する可能性があります。
・歩行者が青信号の間に渡りきれない場合、すぐに横方向の車両用信号が青になってしまい危険です。
・右左折車が「歩行者が横断していない」と思い込んで、自転車など軽車両に対する注意を怠る可能性があります。

右左折車分離方式

歩行者用信号が青の時に、車両は矢印信号により直進のみできます。歩行者用信号が赤になった後(または青になる前)に、車両が右左折できるようになります。

<問題点>
・右左折車の進める時間が短いので、渋滞が発生する可能性があります。
・直進専用車線が必要なので片側3車線以上必要であり、広い道路でしか導入できません。
・この方式を導入する場合は、矢印灯器を新たに設置する必要があります。
・右左折車が「歩行者が横断していない」と思い込んで、自転車など軽車両に対する注意を怠る可能性があります。

ここに書いたのは一般的な十形交差点の場合であり、変則的な交差点では異なります。
また、一般的な十形交差点でも異なる場合があります。
名称は私独自のものです。

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