<山形県> 特殊な信号サイクル

黄点滅のみ(「予告信号灯」)

撮影 山形県新庄市 掲載 2019/6/7

山形県の標準的な予告信号は、黄・青・黄配列の灯器を使用しますが、ここでは(LED式のため点灯しない上下の灯火は不明ですが)真ん中の黄を点滅させています。交差点の手前が急カーブとなっているため、青信号にせず常時黄点滅としているのでしょう。更新前は黄・青・黄配列の樹脂製灯器による前方非連動の予告信号だったようです。

真ん中の黄しか使用しないため、真ん中の黄灯のレンズに融雪ヒーターが取り付けられています。3色灯器や通常の予告信号用3位式灯器では一番上の灯火のレンズに融雪ヒーターが取り付けられているため、その点で珍しい灯器といえます。

「時差式信号」?
撮影 山形県山形市 掲載 2009/6/19

信号交差点の手前がクランクとなっており、さらに手前に信号機が設置されています。対向側に灯器はありません。交差点手前のクランクが狭く、ここに信号待ちの車両が停止すると対向車の障害となる可能性があるため、クランク手前の信号が先に赤になって、それを防いでいるようです。この地点での信号が時差式になっているわけではありませんが、この信号が赤になっても対向車が来るという意味で「時差式信号」なんでしょう。

常時青の歩行者用信号
撮影 山形県山形市 掲載 2009/6/19

変則交差点の狭い従道路を横断する歩行者・自転車専用信号ですが、常時青のままで赤になりません。従道路はいずれも一方通行(軽車両を除く)の入口となっており、直進車両(軽車両を除く)と歩行者が交錯することは無いためです。通常ならば歩行者用灯器を省略して、車両用灯器の信号(すべての交通が対象)だけで済ませるような状況ですが、ここの場合は、車両用灯器の信号だけでは、青にならず歩行者が横断できなくなってしまうため、わざわざ歩行者用灯器を設置しているのでしょう。
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