トップページ>道michiみち道路走行記>首都圏中央連絡自動車道(圏央道) 未来の火フェスティバル(圏央道ウォーキング)編

概 要


八王子西IC 料金所
去る6月17日、目前に迫った圏央道あきる野IC〜
八王子JCT間の開通を記念して、開通前の高速道路を歩く
というイベントが行われた。『未来の火フェスティバル』、今
回のイベントには『ゆーきのホームページ』管理者、
青島ゆーき氏と共に参加をしてきた。

会場では地の名産品などが販売されていたり、nexcoから
は緊急用の車両が展示されたりとウォーキング以外にも
大いに盛り上がった。区間は短かったものの、とても充実
した内容であった。

会場:
・東京都八王子市下恩方町 八王子西IC

インターチェンジ・休憩所

種別・番号 施設名称 備考
↑ あきる野方面(通行不可)
天合峰トンネル
↑(折り返し)↓
緊急車両展示等々
41 八王子西 イベント会場
八王子JCT方面(通行不可) ↓

カラーリング対応一覧:
=インターチェンジ 
=トンネル 
=ジャンクション(JCT)

レポート

June 17, 2007 AM8:30

 天気が見方をしてくれたのか、当日は見事に晴れ渡った。愛車のマーチで待ち合わせ場所である都内某駅に集合する。早速名刺交換(笑)を行い、会場である圏央道八王子西ICを目指した。
 今回開通する区間は、圏央道鶴ヶ島JCT〜八王子JCT間のうち、あきる野IC〜八王子JCTの約9.6kmの区間。一部山岳地帯を通過する箇所もあり、今回開通した区間の殆どはトンネルが通されることとなった。イベントの会場は、そんなトンネル同士の間に位置する八王子西ICで、こちらも今回初めて開設されるインターチェンジだ。下恩方地区の住宅街に位置し、こちらは中央道方面にしか流入できない片側のみのハーフインターチェンジとなっている。都心方面との物流の円滑化を図るために建設されたようで、関越道方面に用がある車両はあきる野ICを利用することになるそうな。
関越道を快調に飛ばし、鶴ヶ島JCTから圏央道あきる野ICを目指す。そこから一般道で八王子市街を経由し、八王子西ICへと至る。

▲鶴ヶ島JCTの予告案内。こんな表示はもう見られない。





▲八王子西IC付近で発見した標識
開通前なので白いマスクで隠れている。

▲八王子西IC 入口案内、電光表示板
標識には新宿,名古屋方面と関越道方面の案内があった。





▲会場の八王子西IC、家族連れが多数来場し賑わいを見せる。
賑わうイベント会場

 会場へ到着すると、家族連れなどが多数来場し、非常に活気に満ちた賑わいを見せていた。開通前の高速道路の光景を物珍しそうに見ている人もいれば、ウォーキング目当てに気合い十分なご老人も多数。カメラとリュックを下げた高速道路ファンも少なからず居たようだ。マスコミなどの報道陣も駆けつけ、いよいよ本領を発揮する圏央道に対する期待感は大きなものであると感じさせられた。
 鉄道のように熱烈なファンが大勢集まるようなイベントは一般の方が居づらい傾向にあるように見受けられるが、今回のイベントはファンだけでなく、一般の方々も大勢参加しており、地域にも密着した非常に良いイベントであると感じた。こう言ったイベントを開くことで、地元住民や一般向けに対して主催者側の高速道路に対する理解を深めてもらおうという意図があるのだろう。





▲八王子西IC前の信号
最新鋭の薄型LED式灯器が設置された。

▲八王子西IC 料金所
完成したばかりの料金所。NEXCOのマークが右側に。




いざ、本線へ

 料金所では、何点か設備の撮影を行った。もはやこういう時でしか撮影できないものだけに少々興奮気味であったが、周りからは恐らく奇妙な目で見られていたことであろう…。
 いよいよ料金所をくぐり本線へ続く連絡路を歩く。この連絡路、車で走行してみると大した距離ではないのだが、歩いてみるとただの連絡路でありながらとても長く感じるのである。

 高速道路では路上に駐停車することが禁止されているので出来ないことではあるが、自らの脚で歩く高速道路を振り返って眺める風景はまた格別であった。

▲イベント用のくす玉、その後ろには新宿、名古屋方面の標識。





▲新宿,名古屋方面 案内表示
このような構図から撮影できるのも、イベントならでは。

▲圏央道 本線
連絡路を上ると、そこには本線が…。





▲一般車両が走ったことのない未開の地。


▲案内標識拡大。その後ろには恩方トンネルが。
圏央道を撮る

 さて、いよいよ圏央道の本線である。この八王子西ICは片乗入のみのハーフインターチェンジなので、天合峰トンネルへ向かうには一旦引き返すことになる。一般の参加者はここであきる野方面へ向かうのだが、我々は敢えて八王子JCT方へと向かった。もちろん、そちらの方はコーンなどで仕切られ、立ち入りが禁止されているのだが、私が是非に撮影したかったのは一般車両が未だ通行していない道路の風景なのだ。一聞すると、実に下らないことではあるが、よく考えてみると高速道路は一度開通させてしまえば自然災害や通行止めが発生しない限り永遠に車が走り続けるものだ。夜間ないし早朝に限れば通行量も少なく、チャンスはあるかもしれないが、一言で言えばこのようなシーンはいくらでも撮影出来る機会がある。しかし未だ一台も一般車両が通行していない高速道路はどうだろう。一つの高速道路で一生に一度しかお目にかかれない大変貴重なシーンではなかろうか。




圏央道を歩く

 さて、一連の撮影を終えた後、天合峰トンネルへ向かうことにした。今回我々が歩く路線は、八王子JCT方面の内回りで、本来とは逆向きに歩いていることになるが、外回り(鶴ヶ島JCT方面)とつながる通路が解放されていたので、そちらも撮影してみた。クルマが一台も走っていない高速道路というのは実に不思議なもので、今にも向こうからクルマがやってくるのではないかと錯覚してしまう(実際には逆方向だが)。銀色に輝く防音壁が、ますます開通したばかりの高速道路であるということを実感させる。

 道路脇にあるキロポスト標識や電光表示板など、普段撮影することが出来ないようなものもじっくり撮影することが出来た。

 本線へ戻り、天合峰トンネルへ向かう途中、NEXCO東日本、中日本所有の特殊車両が『はたらく車』と称して展示されていた。

▲写真左側には鶴ヶ島JCT方面が見える。


▲今にもクルマが走り出しそうだ。





▲展示車両 @ − パトロールカー
NEXCO東日本のパトロールカーだ。

▲展示車両 A − 衛星通信車
地震や台風の時に現地の映像を衛星を経由して送信する。

▲展示車両 B − 標識車
LED式の表示装置を備える。様々な表示が出来るようだ。

▲展示車両 (番外) − コーン
車両に積まれていたもの。よく見ると??





▲天合峰トンネル内


▲NEXCO東日本ブース
天合峰トンネルへ…

 いよいよ天合峰トンネルへと突入する。トンネル内も外に引けを取らず、出店やいろいろな展示ブースなどがあって非常ににぎわっていた。トンネル内部は非常に涼しかったので、むしろ個人的にはこちらを歩いている方が非常に楽であった(こんな猛暑にブレザーで来たのがアホだった)。

 トンネルの入り口部分の標識では『天合峰トンネル』と書かれていたが、実際には『宝生寺(ほうしょうじ)トンネルと言うそうな。いわゆる高速道路の路線名称と愛称の違いと同じような考え方なのだろうか。

 余談だが、トンネルの内部で昼食を採っている光景というのはなんとも不思議なものだった。




意外な『物』との再会??

 さてさて、トンネルをどんどん突き進んでいくと意外な物と遭遇した。
 一見するとイベント用に用意された標識を模したビニールのシートに見えるが、実は本当に現場で使用されていた『標識』そのものなのである。ではどこで使用されていたのかというと、まず上部写真の左最下部を見ていただきたい。標識部の番号が『42』と表記されているのがおわかりいただけるだろうか。これはかつてあきる野ICにあったもので、2005年3月から現在まで実際に標識として活躍していたのである。今回、八王子JCTまで延伸開通することから役目を終え、現在は通常の標識に戻されている。

 いやはや標識がまさかこのようなビニールのシートで構成されていたとは非常に驚きである。

▲標識のサンプル??いやいや、違います。


▲今にもクルマが走り出しそうだ。





▲通路内部。頑丈な鉄製の扉で相互のトンネルを仕切る。


▲外回り側トンネル。照明装置には通電していない。
非常用通路

 トンネルでは内部での災害に備えて、非常用の通路が用意されており、これを通ることで外回り側のトンネルと内回り側のトンネル間を相互に出入りすることが出来る。
 内部は通常のトンネルを低くしたような感じで、決して広いとは言えない。通路内には大きな鉄製の扉があり、これで相互のトンネルを仕切っているようである。
 通路を渡って反対側のトンネルに出てみると、圏央道開通へ向けての紹介ビデオが上映されていた。トンネルを一本まるまる使用してビデオの上映会を行うとは何とも贅沢である。

 この通路も普段通行することなどまずあり得ないので、非常に貴重な体験といえよう。




いきはよいよい 帰りは『辛い』…

 さて、一連の取材が終了したところで折り返し地点となり、ここから八王子西ICへと引き返す。途中、トンネル内の出店で土産を購入し、おまけの『標識キーホルダー』をゲットした。道中、さらにペンなどもおまけで数本いただくことが出来た。

 しかしだんだんと出口に近づくにつれて、気温が高くなっていくのが体感できたのだが、とても澄んだ空気が流れ込んでくることも感じることが出来た。トンネル内は非常に涼しくて居心地がいいので外に出るのは少し気が重かった。


▲トンネルを抜けると、そこは八王子市でした。




編集後記

なんにしても暑かった。と、いうよりこんな気温の中でブレザーなんぞ着て
ウォーキングに挑んだ自分が実にアホであった。しかしこんな暑い中イベ
ントに参加している方が非常に多かったことには心底驚かされたし、我々
以外の高速道路ファンというものを生で見たのも初めてであった。

開催数ヶ月ほど前から青島氏との相談の上で参加をしようということで
話が進んでいたのだが、実際にイベントが告知されたのが開催ギリギリ
だったので、正直できることならこういった告知はもう少し早くしてもらい
たいところであった。

イベント後、八王子ICから中央道に乗り、石川PAで昼食を採った。
その後、高井戸ICからしばやん宅へと向かい、雑談、休憩をしたあと
別の道路の取材を行い、解散となった。

と、言うわけで、青島さん、お疲れ様でした!!

(なお、今回公開できなかった写真に関しては、後日別の形で改めて
公開したいと考えている。)



トンネル内で見つけた、NEXCO中日本のETC販促キャラクター
「つけてケロ」。一緒に記念撮影を行った(笑)

(左右に写っている方は、イベント係員である)



きゃわいいん。

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