踏切について
  踏切とは線路と道路が交差する場所である。 ・・・と書くのが一般的な踏切の解釈だが、どうも山口の方には道路同士が交差する 踏切があったり、また私道との交差(例えば駅の構内踏切)の場合は定義では踏切と 呼ばなかったりする。ここら辺の定義がとても曖昧で、作者も具体的な定義を 探している段階である。
  とりあえずここでは、定義の云々に関わらず、 踏切らしいものであれば全て踏切として扱うことにする。
  踏切と言えばだいたいの人が思い付くのが、 警報機に遮断機のついたタイプのものであろうが、 それは「第1種踏切」という狭義の踏切であり、 先にも書いた通り線路ないしは専用私道と道が交差していればそれで踏切なのである。 とどの詰まりが,別に警報機も遮断機も無くても,線路と道が交差していればそこは踏切なのである。
  公式には,踏切には次の3つ(古くは4つ)の種類がある。
  ・第1種踏切・・・警報機、遮断機が共にあり、 終日にわたりそれらが動作している踏切。 有人か無人かの指定はない。又、歩行者専用か自動車共用かという区別もない。 なので,左の幅の広い自動車通行可能な踏切も,右の石段の真ん中にある小さな踏切も, 両方の設備を備えているので,立派な第1種なのである。

典型的な第1種踏切,仙洞第1踏切。

歩行者専用の第1種踏切,力剪第1踏切。
ちなみにこの上は海蔵寺で,この踏切を抜けて一直線!

  ・第3種踏切・・・警報機のみの踏切。終日の指定があったかどうかは知らないが、 昔から機械が警報機の役をやっていたので、無いのかも知れない。 第1種と同じ立派な警報機がある場合のほか、ベルだけというものもある。 近所では安全上の問題から,殆んどが上記の第1種に格上げされた。
  ・第4種踏切・・・これら列車の近接を警告するものが一切無い踏切。 俗に言う「無防備踏切」。多くの場合は「とまれみよ」の標識がある。
  なお,我が国は農業国で畦道が多く,又,入り組んだ下町の狭い道もあり, 第4種踏切の数がひと頃はとても多かった。 今頃は大体の物が第1種に格上げされている。

典型的な第4種踏切,草津上町第1-3,022踏切。
最近は大抵の場合,このように自動車通行禁止である。

  この他に第1種の夜間に操作を行わない版の第2種というものも, かつてありました。まだ踏切が人の手で動いていた頃, 夜行列車の少ない区間等に設けられていましたが,現在は格上げなどで消滅しています。
  又、踏切として認められていない構内用踏切,更に踏切設備こそ無いが, しょっちゅう人が横断している「サクバ道」というものもあります。
戻る

このページの画像、テキスト等の無断転載を禁じます。
このページは作者が調べたデータを元に独断と偏見で作成したものです。