滋賀県の「歩車分離式」信号

「松尾」交差点
撮影 滋賀県甲賀市 掲載 2005/3/26

通常は車両EW・・・車両NSの順に通行権が与えられ、歩行者は横断できませんが、押ボタンを押すと車両EW・・・車両NS・・・全歩行者の順に通行権が与えられ横断できるようになります。車両に対して「歩行者横断中 車は全て赤信号」と注意を呼びかける立て看板が設置されています。以前は信号サイクルが異なっていたためでしょう。

大谷公園南の交差点
撮影 滋賀県日野町 掲載 2005/3/26

通常は車両EW・・・車両Nの順に通行権が与えられ、歩行者は横断できませんが、押ボタンを押すと車両EW・・・車両N・・・歩行者nsの順に通行権が与えられ横断できるようになります。また平日の7:00〜8:30は押ボタンを押さなくても歩行者用信号が青になるようです。歩行者に対して「道路を横断される方は信号機の押しボタンを押してください。」と案内の立て看板が設置されています。

「野路町」交差点
撮影 滋賀県草津市 掲載 2004/4/10

2002年はじめに全国約100ヶ所で歩車分離信号の試験運用が開始され、滋賀県内では「野路町」交差点と「瀬田駅口」交差点の2ヶ所で2002年1月29日から運用が開始されました。

この交差点は主道路がR1であり交通量多いです。しかし歩車分離信号になっているのは従道路と並行する横断歩道のみです。

車両NS歩行者ns車両EW歩行者ew
1●↑□(分離)16
2●↑3
3●↑2
4●←↑14
53
6●(全赤)■(全赤)●(全赤)■(全赤)2
7●→7
83
9●(全赤)■(全赤)●(全赤)■(全赤)2
1094
114
126
134
14●→5
153
16●(全赤)■(全赤)●(全赤)■(全赤)2
170
信号サイクル表の「歩行者」には自転車を含みます。

「瀬田駅口」交差点
撮影 滋賀県大津市 掲載 2004/4/10

こちらも歩車分離信号になっているのは従道路と並行する横断歩道のみです。

車両N車両S歩行者ns車両EW歩行者ew
1●↑●←↑□カッコー(分離)14
2●↑●←↑4
3●↑●←↑2
4●←↑●←↑17
53
6●(全赤)●(全赤)■(全赤)●(全赤)■(全赤)2
7●→●→11
83
9●(全赤)●(全赤)■(全赤)●(全赤)■(全赤)2
10□ピヨピヨ未調査
11未調査
12未調査
13未調査
14●→未調査
15未調査
16●(全赤)●(全赤)■(全赤)●(全赤)■(全赤)2
未調査
信号サイクル表の「歩行者」には自転車を含みます。

「真野IC口」交差点
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撮影 滋賀県大津市 掲載 2004/2/20

R477と湖西道路出入口が接続する交差点です。車両N1と車両S1は感応式信号(二輪は押ボタン)、歩行者ew2aと歩行者ew2bは押ボタン式信号です。私が調査した時にはN1とS2の信号が常に車両を感知した状態でしたので、その場合の信号サイクルのみ書いておきます。車両N2の信号機には誤認防止のため偏光灯器が使用されています。

歩行者が押ボタンを押していない時の信号サイクル・・・
N2とS2の信号は通常、黄点滅ですが、N1とS1が青から赤に変わる時だけ同時に変化し、その後黄点滅に戻る変わった信号サイクルです。また、この時、赤信号は全赤の間のたった2秒間だけです。

歩行者が押ボタンを押した時の信号サイクル・・・
歩行者が押ボタンを押すと、サイクル表のP4.1〜P4.3が追加され、横断歩道と交差する車両を停止させ、歩行者は安全に横断できます。またその時、主道路側は直進のみできます。なお、横断歩道ew2aと横断歩道ew2bの押ボタン受付が連動しており、どちらかの押ボタンを押すと両方の横断歩道とも青信号になります。

(表1)歩行者が押ボタンを押していない時の信号サイクル
車両EW歩行者ew1歩行者ew2ab(押ボ式)車両NS1(感応式)車両NS2
113
22
34
4●(全赤)■(全赤)■(全赤)●(全赤)●(全赤)2
5未調査
6未調査
7未調査
8未調査
9未調査
76

(表2)歩行者が押ボタンを押した時の信号サイクル
車両EW歩行者ew1歩行者ew2(押ボ式)車両NS1(感応式)車両NS2
113
22
34
4●(全赤)■(全赤)■(全赤)●(全赤)●(全赤)2
P4.1●↑□(分離)□(分離)10
P4.2●↑4
P4.3●↑3
5未調査
6未調査
7未調査
8未調査
9未調査
93

その後、S2の信号は通常赤点滅に変更されています。(変更確認2009/9)

「JR彦根駅前」交差点の南の交差点
撮影 滋賀県彦根市 掲載 2003/2/21

下図のようにT形交差点が2つつながっており、信号が連動していますが、今回は(点線より)左の交差点の信号サイクルについては省略します。なお右の交差点にある信号機はこれだけです。

従道路と並行する横断歩道が歩車分離になっています。従道路の右左折車は交互に右左折するため、その時、交錯しない横断歩道は横断できます。左右の横断歩道が別々に青信号になるにもかかわらず、いずれも「カッコー」が鳴るので混乱しそうです。右左折それぞれの矢印信号が出た後は黄を挟まずに赤になります。また、従道路車両が右折できる時は、一番左の車線の路線バスも同時に右折します。

車両NS車両E歩行者ew1歩行者ew2
160
24
3●(全赤)●(全赤)■(全赤)■(全赤)3
4●→(バス右折あり)□カッコー(分離)12
5●→(バス右折あり)4
6●(全赤)●(いきなり全赤)■(全赤)■(全赤)4
7●←□カッコー(分離)12
8●←4
9●(全赤)●(いきなり全赤)■(全赤)■(全赤)5
108

「木之本」交差点

撮影 滋賀県長浜市(旧木之本町) 掲載 2003/6/25

西の道路はR8(至敦賀)、R303(至マキノ)、R365(至武生)の重複国道、東の道路はR303(旧道)、R365(至関ヶ原)の重複国道、南の道路はR8(至長浜)、R303(至揖斐川)の重複国道となっています。ただし、東の道路は狭いので、南の道路がR365(至関ヶ原)の迂回路となっています。そのため、西からの右折車と、南からの左折車が非常に多い交差点です。よって、Sの左折車とns1の歩行者が交錯しないように2003年春に信号サイクルが変更されました。なぜか矢印信号の後は黄信号を挟まず赤信号になる信号サイクルになっています。

以前は通常の(矢印信号「↑→」による)時差式信号でした。Wの車灯にはその名残で、矢印灯器が外された跡があり、そこにテープが貼ってあります。信号サイクル変更の時に1基のみLED式車灯に交換されましたが、その灯器は赤しか点灯しないため勿体無く思います。

車両S歩行者ns
(ns1は自転車を含む)
車両W車両E歩行者ew
(自転車を含む)
1●←49
2●(いきなり赤)3
3●(全赤)■(全赤)●(全赤)●(全赤)■(全赤)2
4●→□カッコー(ns1のみ分離)15
5●(いきなり赤)3
6●(全赤)■(全赤)●(全赤)●(全赤)■(全赤)2
7□ピヨピヨ14
83
95
102
11●(全赤)■(全赤)●(全赤)●(全赤)■(全赤)2
100

馬渡橋北詰めの交差点

撮影 滋賀県長浜市(旧湖北町) 掲載 2003/6/25

主道路はR8です。従道路の車両用信号(図のW)は「感応式信号」で、歩行者用信号(図のew)は押ボタン信号ですが、連動しておらず、別々に感知(押ボタン対応)し、別々に青信号になります。従道路に車両が停止し「感知中」表示が出ている時でも、歩行者は押ボタンを押さないかぎり歩行者用信号は青にならないわけで、歩行者が押ボタンを押し忘れないように「横断者は押ボタンを押して下さい」の標示板があります。

従道路に車両あり(感知した)、歩行者なしの場合
主道路・・・従道路車両・・・主道路の順で通行権。

従道路に車両なし、歩行者あり(押ボタンを押した)の場合
主道路・・・従道路歩行者・・・主道路の順で通行権。

従道路に車両あり(感知した)、歩行者あり(押ボタンを押した)の場合
主道路・・・従道路車両・・・従道路歩行者・・・主道路の順で通行権。

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