2024年3月16日 北陸新幹線 敦賀開業!! 敦賀周辺標識めぐり

敦賀に来たら見ておきたい敦賀周辺の珍しい道路標識を集めました。

全国で唯一の4連おにぎり




←2019/9撮影 2018/12撮影→
撮影 福井県敦賀市 岡山町1 掲載 2019/9/8

国道指定の2本の道路と県道1本が交差する「岡山町1丁目」交差点の東手前に設置された4連の「国道番号」標識(通称「4連おにぎり」標識)です。2019年9月第1週に設置されました。

この「岡山町1丁目」交差点と手前の坂ノ下JCTの間はR8、R27、R161、R162が重複しています。この交差点で一部の国道が分岐するため、重複するすべての国道の「国道番号」標識に補助標識「方向」を附置し、各国道の方向を案内しています。

「国道番号」標識を4枚も一列に並べて併設するのは全国的に見ても大変珍しいものです。

標識の配列は、番号順でもなく、直進優先でもありません。おそらくこの地点においてもっとも案内が必要とされるR27を最上位に置いて、あとは番号順といったところでしょうか。

この区間については、一般的にR27であるという認識が強く、かつてはR27の「国道番号」標識のみが設置されていたことがありましたが、より番号の若いR8の標識が設置されていないなどの事情もあり、しばらくはいずれの「国道番号」標識も設置されていませんでした。この区間は、青看板では西から進入する場合はR8と表示され、東から進入する場合はR27と表示されています。

R162の「国道番号」標識は、敦賀市内で初めて設置されたことになります。敦賀市内にR162が通っていることは、地元の人でもほぼ知らないでしょう。

なお、2020年6月の国土交通省福井河川国道事務所のツイートによれば、日本で唯一の「4連おにぎり」標識とのことです。また、この場所ではR27がメインのため、R8より上にある(大きい番号の方が上にあり「下剋上」と呼ばれる。)とのことです。

1枚の標識に北海道と九州の地名

↑2024/2 ↓2002/12
撮影 福井県敦賀市 敦賀新港 掲載 2003/2/22 画像追加 2024/3/16

敦賀港には敦賀〜苫小牧を結ぶRORO船(トレーラーの荷台だけを切り離して積める貨物船)と敦賀〜博多を結ぶRORO船が就航しており、それぞれのターミナルが別の場所にあるため、「著名地点」標識で「苫小牧」「博多」のターミナルを案内しており、北海道と九州の地名を案内する標識となっています。

元々は敦賀〜苫小牧の航路しかなかったため「RORO船のりば」とだけ書かれていましたが、2019年に敦賀〜博多が就航すると「苫小牧」「博多」の方面表示を追加したものに貼り替えられました。

奇数月・偶数月



↑北進 ↓南進


撮影 福井県敦賀市白銀町〜曙町 掲載 2024/3/16

県内では、市街地で道路の両側に商店が並ぶ通りなどで、上下線で1か月ごとに交互に「駐車禁止」規制を行う区間があります。補助標識は、それぞれ「奇数月」「偶数月」としています。商店街で付近に駐車場を確保できない場合などで、両側駐車により円滑な交通に支障が出る場合や見通しが悪くなる場合、景観に影響が出る場合に実施されるようです。敦賀市内では7区間で実施されています。

ここでは、片側2車線の道路で規制が行われています。北進は「奇数月」、南進は「偶数月」が対象です。敦賀駅付近から北にR8と並行する通りで、気比神宮の裏通りに当たります。歓楽街沿いでもあるため、地元の人には「クルマで行ってもどちらかに駐車できる」ということでよく知られた規制です。

なおこの区間は、冬期間(11/15〜3/31)は月に関係なく常時「駐車禁止」の規制に切り替わります。

全国で数か所しかない「許可車両専用」標識

撮影 福井県美浜町 美浜駅前 掲載 2023/7/24

道路管理者の許可を受けたバス、タクシー、トラックを同時に2台以上停留させることを目的とした「特定車両停留施設」が、道路法で道路の附属物として追加されたのに伴い、令和2年11月20日施行の改正標識令で施設の入口等に設置する「許可車両専用」標識が新設されました。「特定車両停留施設」が整備されなければ設置されない標識のため、これまで目撃例はありませんでしたが、JR美浜駅前広場に設置されていました。

JR美浜駅前広場は、改修工事(2023年4月1日供用)で、駅前ロータリーの中央にバス、タクシーの待機場が整備され、その入口にバスとタクシーの「許可車両専用」標識が設置されました。美浜町の設置と思われます。このスペースは待機場のみで、バス停とタクシー乗降場所はロータリーの周回道路にあります。

なお、この待機場が「特定車両停留施設」として整備されたとの情報は見つかりませんでした。