信号機のミニ知識

ここには代表的な信号灯器、代表的な事例のみを挙げていますので、例外もあります。

◆信号灯器の種類

車両用灯器(横型灯器)

青、黄、赤の丸いレンズが横一列に並んだ灯器で、基本的には3位式ですが、2位式、1位式のものもあります。
便宜上「“車両用”灯器」と呼んでいますが、この灯器の表示する信号には全ての交通(車両、歩行者、路面電車)が従います。

矢印灯器

矢印が表示される灯器です。青矢印信号には車両が従い、黄矢印信号には路面電車が従います。

車両用灯器(縦型灯器)

青、黄、赤の丸いレンズが縦一列に並んだ灯器で、基本的には3位式ですが、2位式のものもあります。積雪の多い地域(「雪国」と呼ぶ)で積雪対策のために使用されています。また、県によっては歩行者等用、低い位置用、狭い道路用など様々な理由で使用されています。
この灯器の表示する信号には全ての交通(車両、歩行者、路面電車)が従います。

歩行者用灯器

人の形の記号(「人形」と呼ぶ)のある赤と青の四角いレンズが付いた灯器です。基本的には縦型ですが、横型もあります。
この灯器の表示する信号には歩行者(道交法第63条の3の自転車を含む)が従いますが、標示板により自転車も従います。また、人形のない場合は全ての交通(車両、歩行者、路面電車)が従います。

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4方向1灯点滅灯器

交差点中央上空に設置し、交差点全方向の交通に対して、黄点滅か赤点滅を表示する灯器です。各方向を個別に設置する個別型と、各方向を1つの灯器にまとめた一体型があります。
この灯器の表示する信号には全ての交通(車両、歩行者、路面電車)が従います。

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◆車両用灯器の年代による形状の違い

角型灯器(片面灯器)

昭和40年代後半まで製造されていた車灯です。

角型灯器(両面灯器)

昭和40年代後半まで製造されていた車灯です。

初期丸型灯器(両面灯器)

昭和40年代後半に製造されていた車灯です。小糸工業製のみが確認できます。

初期丸型灯器(片面灯器)

昭和40年代後半から昭和50年代前半まで製造されていた車灯です。メーカーにより独特の形状をしています。

丸型灯器

昭和50年代前半から1990年中盤まで製造されていた車灯です。どのメーカーも似た形をしています。


新型灯器

1990年中盤から製造されている車灯です。メーカーにより独特の形状をしています。当初はどのメーカーも1位ずつ分離できる分離型を製造していましたが、ほとんどのメーカーは一体型の製造に移行しました。

薄型灯器

2004年から製造されている車灯です。LED式用として設計されているため、奥行きが薄くなっていますが、電球ソケットを背面を貫通させることで電球式としても使用されています。

◆レンズのサイズ

車両用灯器 直径300mm

ほとんどの県でもっともよく使用されているサイズです。LED式車灯はほとんどこのサイズです。

車両用灯器 直径450mm

広くて交通量の多い交差点や高速道路など信号を強調したい場所で使用されています。最近はLEDの使用で視認性が向上しているためこの灯器は使用されなくなっています。

車両用灯器 直径250mm

一部の県では従道路などで使用されていますが、三重県などのように主道路で使用している県もあります。

車両用灯器 直径200mm以下

昔、使われていました。現在でも特殊な灯器ではこのサイズがあるようです。

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歩行者用灯器 一辺250mm

歩行者用灯器のレンズはこのサイズのみです。LED式灯器では人形の部分のみが光るようになりました。

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