偏光灯器は、豪雪エリアでも横型設置される場合が多いですが、ここでは特に積雪の影響を受けやすいためか、縦型設置されています。通常灯器との両面設置となっていますが、通常の両面設置の場合、設置後に偏光灯器の裏蓋をあけての調節ができなくなってしまうためか、豪雪型設置用金具が横付けとなっており、灯器の裏蓋をあけての調節が可能となっています。
もともと偏光灯器は、製造国アメリカの灯器設置方法に合わせて縦型が基本となっていますが、ここでは180°回転させて設置しているため、灯器背面の3M社のロゴが上下逆になっています。なお、ロゴは4代目のものです。銘板はありませんが、両面設置されている日本信号製灯器が平成11年6月製であり、偏光灯器もそのころ設置されたものと思われます。 鋭角交差点の誤認防止のための左右制限(右方制限)のために使用されていましたが、ここに接続していたバイパスが2012年4月に延伸された際、この信号交差点が廃止され、この偏光灯器も撤去されました。ただし、撤去された偏光灯器は、現在県内の信号設置業者の資材置き場に「保管品」というシールが貼られ保管されています。おそらくそのまま別の場所で転用するために保管しているというより、県内でまだ設置されている偏光灯器があるので、その偏光灯器が故障や破損した場合の部品取りのために保管されているのではないかと思われます。
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