<福井県> 偏光灯器

偏光灯器(横型設置)(南越前町鯖波)
2006/3撮影
撮影 福井県南越前町 掲載 2006/7/9 画像追加 2023/3/21

JR北陸本線のすぐ脇の交差点で、列車運転士からの誤認防止のための左右制限(線路側制限)のために偏光灯器が使用されていました。銘板はありませんが、2006年初めごろ、この交差点に信号機が新設された際に設置されました。県内ではすでにLED式灯器が設置されていたころで、この交差点でも偏光灯器以外の車両用灯器は2005年9月製造のLED式です。

画像は、信号機新設直後で、信号機設置の周知のため点滅動作を行っていたときのものです。







2010/1撮影
2015/2撮影
2018/11撮影
2021/2撮影
撮影 福井県南越前町 掲載 2015/6/28 画像追加 2023/3/21

当初は歩行者用灯器がなく車両用灯器だけが設置されていました。しかし、偏光灯器では南北方向に横断する歩行者(横断歩道なし)から灯火が見えにくいためか、歩行者用灯器が追加されました。ただ、横断需要が少なかったのか横断歩道が設置されないまま10年ほどで歩行者用灯器は撤去されました。

偏光灯器用電球が製造中止となり他県で撤去が進む中、偏光灯器としてはかなり新しいものであるため、2023年当初現在、国内で稼働している4台のうち半数の2台がこの交差点のものでした。(ほかは千葉県1台、石川県1台)

撮影 福井県南越前町 掲載 2023/3/21

偏光灯器は専用の電球を使用しており、どの業者でも電球切れ対応ができるようにするためか、制御機の下のボックスに偏光灯器用の電球が保管されていました。


撮影 福井県南越前町 掲載 2023/3/21

令和4年度工事で2023年3月までに低コスト灯器に交換されました。交換後は信号電材製のSD制限フードを装着したものです。

偏光灯器(豪雪型縦型設置)(福井市旧美山)





撮影 福井県福井市(旧美山町) 掲載 2004/4/1 差替え追加 2015/6/28 画像追加 2023/3/21

偏光灯器は、豪雪エリアでも横型設置される場合が多いですが、ここでは特に積雪の影響を受けやすいためか、縦型設置されています。通常灯器との両面設置となっていますが、通常の両面設置の場合、設置後に偏光灯器の裏蓋をあけての調節ができなくなってしまうためか、豪雪型設置用金具が横付けとなっており、灯器の裏蓋をあけての調節が可能となっています。

もともと偏光灯器は、製造国アメリカの灯器設置方法に合わせて縦型が基本となっていますが、ここでは180°回転させて設置しているため、灯器背面の3M社のロゴが上下逆になっています。なお、ロゴは4代目のものです。銘板はありませんが、両面設置されている日本信号製灯器が平成11年6月製、この交差点に接続していた奈良瀬〜境寺バイパスの供用開始が平成11年11月であり、偏光灯器もそのころ設置されたものと思われます。

鋭角交差点の誤認防止のための左右制限(右方制限)のために使用されていましたが、ここに接続していたバイパスが2012年3月に延伸された際、この信号交差点が廃止され、この偏光灯器も撤去されました。


↑2014/8撮影
2018/11撮影
2019/8撮影
撮影 福井県 掲載 2023/3/21

「上新橋」交差点で撤去された偏光灯器2台は、その後県内の信号設置業者の資材置き場に「保管品」というシールが貼られ保管されていました。おそらくそのまま別の場所で転用するために保管しているというより、県内でまだ設置されている偏光灯器があったので、その偏光灯器が故障や破損した場合の部品取りのために保管されていたのではないかと思われます。

偏光灯器(横型設置)(敦賀市舞崎町)
撮影 福井県敦賀市 掲載 2001/12/20 差替追加 2002/2/17

道路がほぼ平行に交差する鋭角交差点の誤認防止のための左右制限(右方制限)のために偏光灯器が使用されていましたが、2003年ごろにSD制限フードの灯器に交換されました。灯器背面の3M社のロゴは3代目のものでした。

すぐ先に踏切(踏切信号あり)があり、踏切遮断時には電光標示板に「列車通過中」の表示が点灯しました。しかしその後、列車運行が休止されたため、電光標示板は撤去されました。

青のみ偏光灯器(敦賀市舞崎町)

撮影 福井県敦賀市 掲載 2001/12/20 差替追加 2002/2/17

道路がほぼ平行に交差する鋭角交差点の誤認防止のための左右制限(左方制限)のために青灯に偏光灯器が組み込まれた灯器が使用されていましたが、2003年ごろに青のみSD制限フードの灯器に交換されました。灯器背面の3M社のロゴは3代目のものでした。黄、赤は誤認防止のためフードを横向きにしていました。組み込まれた樹脂製灯器は、珍しい住友電気工業製でした。

すぐ先に踏切(踏切信号あり)があり、踏切遮断時には電光標示板に「列車通過中」の表示が点灯しました。しかしその後、列車運行が休止されたため、電光標示板は撤去されました。