福井駅前交差点の従道路用仮設補助灯器として設置されていたデザイン灯器です。 この位置にはもともと駅前広場の出口が接続する交差点があり、そのときに2方向の灯器を設置していたデザイン柱ですが、その後、交差点形状の変更により、灯器のみが撤去され、デザイン柱のみが何年も残っていました。さらにその後2015年6月ごろ、横断歩道に屋根を設置する工事を進める中で補助灯器が必要となり、このデザイン柱に仮設灯器として保管されていたデザイン灯器を設置したようです。 横断歩道の屋根が完成すると、屋根の側面に通常塗装のフラット型灯器が設置され、このデザイン灯器はデザイン柱ごと撤去されたため、ごく短い期間しか見られませんでした。 銘板を見ると名称は「U形車両用交通信号灯器」、形式は「VAC-1H33」で、通常この形式であれば京三製2002年型灯器です。2007年8月製造で、この時期であれば福井県内ではすでにLED式灯器が標準となっていました。2007年夏ごろといえば、ちょうど福井駅西口の道路関係(交差点形状の変更等)の工事が本格的に始まるころであり、工事に伴い仮設用としてデザイン灯器が必要になるため製造され、ほぼ使用されずに保管されていたものと思われます。
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