船の往来のために道路が橋桁ごと上下する水門橋で、毎日、特定の時間帯に道路が封鎖されます。このため、信号機や踏切を使って、交通誘導や注意喚起を行っています。水門橋東詰では、1位式灯器2基を縦に並べて設置し、踏切警報機として封鎖時には赤を交互点滅させています。なお、点滅速度は通常の踏切や信号機の点滅に比べ、かなり遅いものとなっています。
この水門はパナマ運河式です。この橋の両脇に軽車両・歩行者用の通路があり、水門橋が封鎖されていても、船の航行がなければ歩行者等はその通路を通行することができます。船が航行する場合、その通路は、どちらかが通れなくなります。水門橋東詰、西詰とも緑色塗装の歩行者用灯器筐体を使用した「歩行者案内灯」が設置されており、一方の歩行者用通路が封鎖されている場合、この灯器で歩行者等を誘導すると思われます。
水門橋西詰には3色灯器が設置されており、水門橋封鎖時に赤信号になります。
歩行者用通路には2位式灯器が設置されており、船の航行により封鎖する場合に赤信号になると思われます。なお、歩行者用のためか、左から赤・青の配列となっています。灯器の銘板は見当たりません。この模様のレンズは、交通信号灯器でも似たものが使用されていたことがあります。
水門橋のすぐ西には信号交差点がありますが、水門橋と信号交差点の間に駐車場の出入口が面しているため、水門橋封鎖時でも信号サイクルは変わりませんが、信号機に併設されたLED式表示板で「水門通行止」の案内を行います。(小型の表示板は「水門」と「通行止」を交互に表示します。)
水門橋のすぐ東にも信号交差点がありますが、こちらは水門橋までの間に車両が出入りする施設がないため、水門橋封鎖時には車両が水門橋の方へ進行できない信号サイクルとなり、併設されたLED式表示板で「水門通行止」の案内を行います。水門橋の方からの車両に対しては常に赤信号となります。
しかし、実際には軽車両や二輪(降りて歩行者用通路を通行可)の往来があるのに、それをまったく考慮していない信号サイクルです。なお、見ていると地元の二輪の人は、信号無視にならないようにこの交差点を通過するときだけ二輪を降りて通行していました。
付近の道路では、水門橋封鎖時に迂回路となる関彦橋へ誘導する表示板が設置されています。水門橋封鎖時のみ左右の黄灯が交互点滅し、誘導表示を行います。なお、点滅速度は通常の信号機の点滅に比べ、速いものとなっています。
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