★三協高分子関連ネタ

 樹脂県といえども,三協製灯器はいろんな見どころが!

 兵庫といえば「樹脂県」であり,三協高分子の樹脂製丸型灯器が多く設置されているところだ,と思われる方も多いと思います.実際,昭和49年頃から平成12年頃まで断続的に投入されており,バラエティも豊富です.
 しかし,セパレート灯器に移行後も少なからず設置が続いており,中には兵庫県でしか見つかっていないタイプや,全国的にも希少なタイプが散見されるのもポイントです.
★三協高分子製樹脂製灯器<第一世代>
◆松下通信工業株式会社銘板300φ三位灯(網目レンズ/レンズ蓋上開き)

▲神戸市垂水区にて撮影('16/03/15)▲
設置場所(Google Mapへのリンク)
 最初期と思われる樹脂製丸型です.これ以降の筐体とは細かい部分が異なります.このタイプは300φでしか見られない形態と思われます.昭和49年2月製~同年半ば頃まで製造されたようです.現在ではほとんど残っていません.

※後代の灯器との比較を下記に示します(画像をクリックすると拡大画像が表示されます).

①赤色枠:灯器取付金具のネジ間隔
②青色枠:水抜き穴の位置
③桃色枠:三つ穴の両サイドの位置
④黄緑色枠:突起部の太さと間隔
⑤水色枠:裏面パーツ取付ネジ位置

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★三協高分子製樹脂製灯器<第三世代>
◆松下通信工業株式会社銘板なんちゃって250φ三位灯(網目レンズ/レンズ蓋上開き)

▲神戸市垂水区にて撮影('16/03/15)▲
設置場所(Google Mapへのリンク)
 この世代の250φ灯器は,300φ灯器のレンズに鉄製のマスクをはめ込み,レンズの発光部分を250φ相当に絞っているようです.実際,形式がVT-411(=300φ灯器の形式)である点に注目.先代とは銘板のフォーマットが微妙に異なります.昭和50年の4月~5月の間にフォーマットが変更になったようです.この世代も中々見かけなくなってきました.

※先代FMTの銘板との比較を下記に示します(画像をクリックすると拡大画像が表示されます).

「松下通信工業株式会社」の文字が細長い方が古いタイプです.

◇なぜか下腕が円弧アーム

▲神戸市垂水区にて撮影('16/03/15)▲
設置場所(Google Mapへのリンク)
 上の灯器と同じ交差点に設置されていますが,下腕がなぜか包丁灯器のような円弧アームになっています.長さとしても,下腕については何らかの理由で包丁灯器のものを用いた事情がありそうです(年代的にも近い).

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★三協高分子製樹脂製灯器<第四世代>
◆松下通信工業株式会社銘板250φ三位灯(網目レンズ/レンズ蓋下開き)

▲神戸市垂水区にて撮影('16/03/16)▲
設置場所(Google Mapへのリンク)
 このタイプより,250φが正式に形式上でも区分され,レンズ蓋も250φ専用のものを使用しています.また,筐体や庇等,細かいところが変更になっています.この世代はまだまだいろいろなところで見つけることができます.
 この灯器は青灯,黄灯,赤灯のすべてのレンズ蓋がレンズごと上下逆になっています.

※先代の灯器との比較を下記に示します(画像をクリックすると拡大画像が表示されます).

①赤色枠:ネジの有無
②青色枠:ネジの位置
③桃色枠:庇最下部の固定穴処理
※図示していませんが,レンズ蓋が別物(250φ専用)に変化しています.

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★三協高分子製アルミ製分割型灯器<前期型>
◆三協高分子株式会社銘板300φ三位灯(電球式スフェリカルレンズ)

▲神戸市にて撮影('15/12/31)▲
設置場所(Google Mapへのリンク)
 三協高分子製純正の前期型アルミセパです.全国的に見ても,まだ兵庫県内でしか発見されていない貴重なタイプです(一方,樹脂セパの三協銘板は愛知県にそこそこ設置されています).
 この灯器がある交差点には,必ずと言っていいほど「三協銘板の」後期型オマル歩灯(煉瓦レンズ)が設置されています.ただし,県内に設置されている煉瓦レンズの後期型オマル歩灯も,前期型アルミセパも,ほとんどが松下銘板のため,ストリートビューでそれらしい灯器を見つけても,9割以上は松下銘板であることに注意.要は,現地に行って銘板を見なければ見分けがつきません,ということです.

◆三協高分子株式会社銘板300φ矢印灯(電球式スフェリカルレンズ)

▲多可郡多可町にて撮影('16/01/24)▲
設置場所(Google Mapへのリンク)
 三協高分子製純正の前期型アルミセパの電球式矢印です.全国的に見ても,熊本県鹿児島県と兵庫県内でしか発見されていない貴重なタイプです(樹脂セパの三協銘板は愛知にそこそこ設置されています).元々,三協アルミセパ/樹脂セパの矢印灯器自体,兵庫県内では珍しいですが,ほとんどが松下銘板(アルミセパ)や日信銘板(樹脂セパ)であり,三協純正のものはほとんどありません.

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★三協高分子製アルミ製分割型灯器<後期型>
◆株式会社京三製作所銘板300φ三位灯(電球式スフェリカルレンズ)

▲加西市にて撮影('16/03/05)▲
設置場所(Google Mapへのリンク)
 三協高分子製の後期型アルミセパの電球式自体,全国的にも希少ですが,京三銘板のものはどうやら兵庫でしか見つかっていないようです.以前は明石市内にも設置されていましたが,現在はこの交差点の4基のみ残存しています.

◆株式会社京三製作所銘板300φ三位灯(粒LED式)

▲加古川市にて撮影('08/03/12)▲
設置場所(Google Mapへのリンク)
 三協高分子製の後期型アルミセパのLED式自体,全国的にも希少ですが,京三銘板のものはどうやら兵庫でしか見つかっていないようです.兵庫県内には至る所に設置されていますが,同じ時期には京三のオマル(電球式/LED式)も設置されており,後者の方が数が圧倒的に多いです.

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