◆◆◆交差点別紹介 - 愛知県安城市「安城市役所前」交差点◆◆◆

 概要

【設置状況】 名電□号(C-A4B4)の制御機が設置されている.
形式通り,ピヨピヨ(A)が4方路分,カッコー(B)が4方路分.
【特記事項】 スピーカは8基あり,内訳としては下記の通り:
・初期筐体(側面□銘板)のS-01が6基.
・後期筐体(前面□銘板)のMS-1が1基.
・後期筐体(側面□銘板)のMS-1(なぜか22号表記)が1基.
カッコーがU-TK-1の中後期型音源に換装されている.
【収録年月日】 2015/07/12
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◆各音響装置紹介◆
【1】ピヨピヨ(南北方向)/カッコー(東西方向)

音響装置制御機

音響装置底面

音響装置制御機銘板

中継箱

スピーカ(S-01)外観

スピーカ(S-01)銘板

スピーカ(MS-1後期型)外観

スピーカ(MS-1後期型)銘板

スピーカ(MS-1中期型)外観

スピーカ(MS-1中期型)銘板

【音声】

♪音を聴く(ピヨピヨ)
♪音を聞く(カッコー)

【諸元】

■制御機銘板情報(抜粋)
 ・名称:視覚障害者用信号装置
 ・仕様書番号:空欄
 ・警交仕規第□号
 ・形式:C-A4B4
 ・製造年月:昭和51年12月
 ・メーカ:名古屋電機工業株式会社

■スピーカ銘板情報(初期型筐体:抜粋)
 ・名称:視覚障害者用信号装置
 ・形式:S-01
 ・製造年月:昭和51年12月
 ・メーカ:名古屋電機工業株式会社

■スピーカ銘板情報(MS-1後期型:抜粋)
 ・名称:視障者用スピーカ
 ・仕様書番号 警交仕規第21号
 ・形式:MS-1
 ・製造年月:平成22年5月
 ・メーカ:名古屋電機工業株式会社

■スピーカ銘板情報(MS-1中期型:抜粋)
 ・名称:視障者用スピーカ
 ・仕様書番号 警交仕規第22号(形式がMS-1なのに22号というのは矛盾がある.実質MS-1相当なので,表記誤りと思われる.)
 ・形式:MS-1
 ・製造年月:平成7年6月
 ・メーカ:名古屋電機工業株式会社

【コメント】

 このタイプは,系統的には警交仕規第21号の祖先にあたるものと考えられます.形式のC-A4B4を読み解きますと,
・Cは制御機による一括制御を指していると思われる(=スピーカ毎での個別制御ではない).
・Aはピヨピヨ,Bはカッコーを示す(同時期の名電□号U-A/U-Bと同じ付番方式に則っている前提).
・形式中のAの後の数字はピヨピヨの方路の数,Bの後の数字はカッコーの方路の数.
  ※ただし,実際のスピーカ個数と合致しないパタン有.
 制御機の形状は,一般的な21号の制御機より若干細長く,側面のボルトの頭の位置も独特です.制御機からスピーカへのケーブル配線の途中に,鉄製の中継箱が個々に設置されているのも特徴です.制御機の底面には集音目的と思われる穴が開いています.ただし,形式が同じとはいえ,穴が1セットのもの(津島市と安城市に存在)と,穴が2セットのもの(この場所)があり,双方でどのような違いがあるのかがよくわかっていません.
 この交差点では,8基スピーカが存在し,内訳は下記のとおりとなっています.
 ・うち6基は初期筐体のS-01.
 ・うち1基はMS-1中期型のスピーカ(諸元で表記した通り,22号表記となっているがこれはおかしい).
 ・残り1基はMS-1後期型のスピーカ.
 ピヨピヨの音は初期の□号や初期の21号にありがちな,「声変わり(素子劣化によって音が野太くなる現象)」が発現しています.一方.カッコーの音は21号型の□号と異なり,なぜか同社の22号U-TK-1の中後期型音源に換装されているようです.その裏付けとして,歩灯が赤から青に現示が変わった瞬間(スピーカにAC100Vが印加される瞬間)に,「ブン」という音が鳴り,0.5秒~1秒程度のインターバルを置いてからカッコーが鳴り出します.また、歩灯の青点滅→赤点灯に伴って,「ブッブッブッブッブッブッブッブッ」と鳴ります(ごくごく小さな音です).なお,この交差点のカッコーは4方路あり,すべてのスピーカから同時に同音質のカッコーの誘導音が流れているようなので,恐らくU-TK-1の音源自体は制御機に組み込まれると思います.
# 22号のスピーカは,歩灯の端子(もしくはUT-1などを経由して)スピーカ自体にAC100V給電されているようですから,
# その際の残留電荷による鳴動が起きていると推定します.

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