信号の色の基礎知識
ここでは、改めていうまでもない、信号の色の意味を敢えて取り上げてみました。信号機の役割は、交通量や交差点の形状などに合わせて信号の動作を色々と設定し、渋滞を少しでも減らしたり、車や歩行者の安全を確保しています。ここでは、ぜひ知っておきたい信号サイクルを紹介します。
信号現示の意味
常識です!!
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車両用
T字路のサイクル
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車両用
十字路のサイクル
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歩行者・車両複合
サイクル
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その他のサイクル
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信号現示の意味。
もはやこれは常識です。しかし、これを守らない人がわずかながらいるのが残念なところです。
信号機の信号:
灯器は「車両用」のものですが、対象を特定したものがない限り、歩行者や自転車、大八車や馬まで従わなければなりません。
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青色の灯火 歩行者は、進むことができる。
車(軽車両は除く)や路面電車は、直進・左折・右折することができる。
※2段階の右折方法により右折する原動機付自転車は右折する地点まで直進し、進もうとする方向の信号が青になるのを待つ。
※軽車両(荷車・自転車等)は、直進・左折することができる。
右折する時は、右折する地点まで直進し、進もうとする方向の信号が青になるのを待つ。
※路面電車の場合、赤の×灯火がある場合は進めないようです。
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黄色の灯火 歩行者は、横断を始めてはならず、横断中の歩行者はすみやかに横断を終わるか、横断を止めて引き返さなければならない。
車や路面電車は、停止位置から先へ進んではならない。ただし、信号が黄に変わった時に停止位置に近づいていて、安全に停止することができない場合は、そのまま進むことができる。
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赤色の灯火 歩行者は、横断をしてはいけない。
車や路面電車は、停止位置から先へ進んではならない。
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赤色(黄色)の灯火+
青色の灯火の矢印車は、黄色や赤の信号であっても矢印の方向だけ進むことができる。
※2段階の右折方法により右折する原動機付自転車や軽車両は、右折の矢印の場合は交差点に進入してはならない。
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赤色(黄色)の灯火+
黄色の灯火の矢印路面電車は、黄色や赤の信号であっても矢印の方向だけ進むことができる。
歩行者や車は、進んではならない。
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黄色の灯火の点滅 歩行者や車や路面電車は、他の交通に注意して進むことができる。
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赤色(黄色)の灯火の点滅 歩行者は、他の交通に注意して進むことができる。
車や路面電車は、停止位置で一時停止し、安全を確認した後に進むことができる。
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1灯点滅信号は単なる交差点の置物ではありません。
法的なれっきとした信号です。ぜひこちらも守ってください。黄点滅は上記説明同様、他の交通に注意して進むことができ、
赤点滅は一時停止を義務付けるものです。
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特定の交通に対する信号:
・信号機に「○○専用」と標示板がある場合、対象のクルマが従う。
・歩行者信号:(人の形のある信号)
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青色の
灯火歩行者は、進む
ことができる。
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青色の
灯火の
点滅歩行者は、横
断を始めては
ならず、横断
中の歩行者は
すみやかに横
断を終わるか、
横断を止めて
引き返さなけ
ればならない。
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赤色の
灯火歩行者は、横断を
してはいけない。
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信号現示の意味。
もはやこれは常識です。しかし、これを守らない人がわずかながらいるのが残念なところです。
信号機の信号:
灯器は「車両用」のものですが、対象を特定したものがない限り、歩行者や自転車、大八車や馬まで従わなければなりません。
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青色の灯火 歩行者は、進むことができる。
車(軽車両は除く)や路面電車は、直進・左折・右折することができる。
※2段階の右折方法により右折する原動機付自転車は右折する地点まで直進し、進もうとする方向の信号が青になるのを待つ。
※軽車両(荷車・自転車等)は、直進・左折することができる。
右折する時は、右折する地点まで直進し、進もうとする方向の信号が青になるのを待つ。
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黄色の灯火 歩行者は、横断を始めてはならず、横断中の歩行者はすみやかに横断を終わるか、横断を止めて引き返さなければならない。
車や路面電車は、停止位置から先へ進んではならない。ただし、信号が黄に変わった時に停止位置に近づいていて、安全に停止することができない場合は、そのまま進むことができる。
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赤色の灯火 歩行者は、横断をしてはいけない。
車や路面電車は、停止位置から先へ進んではならない。
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赤色(黄色)の灯火+青色の灯火の矢印 車は、黄色や赤の信号であっても矢印の方向だけ進むことができる。
※2段階の右折方法により右折する原動機付自転車や軽車両は、右折の矢印の場合は交差点に進入してはならない。
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赤色(黄色)の灯火+黄色の灯火の矢印 路面電車は、黄色や赤の信号であっても矢印の方向だけ進むことができる。
歩行者や車は、進んではならない。
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黄色の灯火の点滅 歩行者や車や路面電車は、他の交通に注意して進むことができる。
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赤色(黄色)の灯火の点滅 歩行者は、他の交通に注意して進むことができる。
車や路面電車は、停止位置で一時停止し、安全を確認した後に進むことができる。
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1灯点滅信号は単なる交差点の置物ではありません。
法的なれっきとした信号です。ぜひこちらも守ってください。黄点滅は上記説明同様、他の交通に注意して進むことができ、
赤点滅は一時停止を義務付けるものです。
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特定の交通に対する信号:
・信号機に「○○専用」と標示板がある場合、対象のクルマが従う。
・歩行者信号:(人の形のある信号)
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青色の
灯火歩行者は、進む
ことができる。
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青色の
灯火の
点滅歩行者は、横
断を始めては
ならず、横断
中の歩行者は
すみやかに横
断を終わるか、
横断を止めて
引き返さなけ
ればならない。
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赤色の
灯火歩行者は、横断を
してはいけない。
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1.時差式信号:
特にT字路や、1つの方向からの右折車が集中する十字路に多い。対向車側の信号を早めに赤にして右折車を安全に右折させるサイクル。
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信号A-①(後発) |
信号A-②(先発) |
信号B |
交差点イメージ |
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一
矢
印
無
し
|
二
矢
印
有
り
|
三
矢
印
有
り
山
梨
方
式 |
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一.矢印無し。純粋に3灯の信号を用いる方式。主に埼玉県・茨城県・神奈川県・静岡県など。
二.矢印有り。3灯の信号は表裏同じ動作にし、時差の後発側に全方向の矢印を点灯させる方式。
先発側が赤になっていることがわかりやすく、対向車に必要以上に気を使わずに右折できる。
主に、福島県・栃木県・千葉県・愛知県など。
三.矢印有り山梨方式。かつて山梨県の時差信号の主流だったが、現在は二と同じサイクルになっている(黄時の↑は非点灯)。
東京都内にたまに見られる。
基本的には二と同じだが、後発側の信号が青から赤+全方向矢印に変わる時の黄色を省いている。
もっとも、青と赤+全方向矢印の意味は同じだが、慣れるまでは吃驚するかもしれない。
2.右折分離信号:
1.より交通量の多いT字路やカーブ絡みのT字路で、直進・右折車を別々に矢印で制御して右折車を安全に右折させるサイクル。
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信号A(直進・右折分離) |
信号B |
信号C |
交差点イメージ |
直
進
矢
印
/
青
制
御 |
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青
無
矢
印
制
御 |
左
赤
矢
印
制
御 |
一.直進矢印1灯/青制御:結構古くからある交差点に見られるタイプ。信号Aの青の時間が短いのが特徴。
二.青無し矢印制御:かつて普通のT字路のサイクルを変更した交差点に多い。一・二の比率は半々だが、新しいタイプの制御。
三.左赤矢印制御:東京都にかつて設置されていたタイプだが、LEDへの更新にあわせて二.のサイクルに変更されている。
この派生型で、青灯に直進矢印を組み込んだものが神奈川県でよく見られた。
3.時差動作中の従道左矢印:
1.の時差式や2の右折分離信号において、主道の時差動作中(右矢印現示中)の時間を有効活用し、かち合わない従道の左折車のみ進ませる方式。
幹線道路が右に屈折する交差点に見られる。
信号A(時差式) |
信号B |
信号C(左折矢印) |
交差点イメージ |
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4.左折可:
左折車を常時進行可にするサイクルで、幹線道路が左に屈折する交差点か、左折先に高速等のインター等がある交差点に見られる。
従道と主道の手前側の横断歩道がないか、押しボタン式になっていることが前提。
信号A(左折可) |
信号B |
信号C |
交差点イメージ |
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大抵の交差点は、例えば東西の信号を青にして(南北は赤)、少したったら黄→赤、今度は南北の信号を青にして(東西は赤)というパターンが多いです。しかし、交通量や交差点の形状などに合わせて信号の動作を色々と設定し、渋滞を少しでも減らしたり、車や歩行者の安全を確保しています。
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2.右折矢印信号:
比較的交通量の多い十字路に多い。赤になった後で右折矢印を出すことにより、右折車を安全に右折させるサイクル。
一.矢印後黄有:たいていの県はこの方式。
二.東京都・群馬県・静岡県・大阪府の一部。交通量が多く、黄矢印の時間が勿体無い?
3.右矢印同時に従道左矢印:
左折専用レーンのある大き目の十字路に設定されるサイクル。
従道の片側とか、従道オンリーで主道は2のサイクルの交差点が多い。(ここでは主・従同サイクルです)。
信号A(主道) |
信号B(従道) |
交差点イメージ |
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※赤+←の後の黄→赤は左折先に横断歩道がある場合設定され、横断歩道のない場合は省かれる。
4.右折分離信号:
2.よりも交通量の多い十字路や、中央分離帯の幅が広い道路や立体交差に多い。直進・左折矢印サイクル・右折矢印サイクルを独立させることにより、右折車を安全に右折させるサイクル。
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一
矢
印
組
込 |
二
福
島
旧 |
三
東
京
旧 |
四
一
般
的 |
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一.神奈川県や山梨県でかつて主流だった方式。3灯灯器が高いイメージがあったのか、使わない青灯に矢印を組み込んでいた。
二.福島県のR4でかつて設置されていた方式。分離制御時は左赤、停止は右赤という使い分けだったらしい。
三.東京都や福岡県の一部に残る方式。左方向は左の赤、停止と右方向は右の赤という使い分けだった。
四.現在全国で主流の方式。青・黄・赤の点灯位置を統一する流れに沿っているものと考えられる。LED灯器を使う場合、地域によって青灯のLEDユニットを外し黒く目潰ししているものがある。
5.押しボタン式信号:
学校などの公共施設の前や、通りの激しい通りの横断歩道・従道からの車両が少ない交差点にある。押しボタンを押すことで車両用信号を赤にし、歩行者を安全に横断させる為のサイクル。
これからもさらに種類を増やしていこうと思います。
【おことわり】ここで取り上げるのは一般的なサイクルであり、交差点や道路状況によりイレギュラーな動作をする場合があります。
実際の信号の現示に従い、見切り発車はやめましょう。