北海道の信号機4-2
函館市電用


最終更新:2020年4月26日
(五稜郭公園前の画像を追加)

画像・コメント
函館駅前電停




低コスト灯器に更新後








低コスト灯器に更新後





函館市内はそれなりに長い距離市電が走っており(10.9km)、市電用の面白い信号機がいくつか設置されています。
まずは函館駅前にある電車用の灯器です。市電が屈折する交差点となっており、オマルスフェリカル+樹脂2灯250mm(←×)と、樹脂2灯300mm(×→)があります。まず樹脂2灯250は北海道では見られない蛇の目レンズとなっていて、非常に珍しいです。平成5年製で1H21となっています。樹脂2灯300mmのほうは×と→のレンズが違いまして、×は網目レンズ、→はブツブツレンズとなっています。日本信号製、平成12年製で、矢印灯銘板となっています。2018年にこの交差点の信号機は全てコイト製の低コスト灯器に更新されました。路面電車用の灯器も低コスト灯器となりました。もしかすると電車用の低コスト灯器は全国初かもしれませんね。2セットありますが、いずれも赤×と黄矢印の2灯ですが、1灯を2つ並べたものとなっており、銘板も一つずつ付いています。全て2018年3月製となっており、形式は、黄矢印のほうはAH125L、赤×のほうはXH125Lとなっています。
十字街電停
更新前


更新後








谷地頭方面と函館どつく前方面が分岐する十字街電停です。ここにもユニークな灯器がいくつか設置されています。まず交差点手前にはNS薄型LEDの2×2の灯器があります。電車が来ないときは上段の左と右が点灯・点滅し、電車が来ると下段の2つが付くのですが、詳細は謎です。。上段は長い庇、下段が庇なしというのも面白いですね。以前は日本信号製の角形でした。こういう灯器に対応していないようで、マスクでの対応となっています。
交差点には電車用の矢印と×の3灯や2灯があります。×のほうは○も表示できるようになっているのですが、通常は使用されていないようです。灯器はこちらは電材薄型となっています。
松風町電停



市電が屈折する交差点です。こちらも電車用の矢印と×の2灯があります(○も表示できるもの)。電車用2灯は電材薄型、3灯は京三薄型となっています。
五稜郭公園前電停




低コストへ更新後



↑3灯の銘板(左)、黄矢印(真ん中)、赤×(右)







角形LED電球装着前↓
こちらも市電が屈折する交差点です。まず交差点手前には日本信号製角形250mm1灯が2基あります!昭和56年製と非常に新しい世代です。以前は電球でしたが、後にLED電球化されました。LED電球化前は黄っぽい感じの色でしたが、LED電球化後は白く明るい感じに変わってだいぶ印象が違います。
また交差点には電車用の矢印と×の2灯もあり、電材薄型の2灯(○も表示可)、もう1つは電材一体筐体の1灯×2の(日本信号銘板)となっています。2020年に交差点の灯器が更新され、電車用灯器も函館駅前と同じくコイト製の低コスト灯器となりました。電車用灯器とその上の3灯はコイト製ですが、それ以外の灯器は日信製の低コストカプセル付になりました。
駒場車庫前電停













3灯カプセル装着前↓

駒場車庫前の灯器です。ここも色々な灯器があります。灯器自体は全て日本信号製の薄型です。 まずは回・返・減と書かれた3灯と↑×→の組み合わせ(上の3灯は以前は長い庇でしたが、カプセルフードになりました)があり、同じ電柱に←×の灯器、その手前には↑×と←×の2段重ねや×→の灯器があります。対向側には通常の3灯と↑×の2灯があります。こちらも以前は上段が北海道では見られない長い庇の3灯+庇なしの2灯でしたが、3灯がカプセルになりました。全て2009年製です。