鹿児島県の信号機
変則配列矢印


最終更新:2024年2月12日

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鹿児島県/曽於市/大隅町岩川5713
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2021年5月1日撮影
鹿児島県曽於市旧大隅町中心部の国道269号沿いの交差点にある灯器です。一見普通の右折分離制御のための3灯矢印に見えるのですが、矢印の配列が「←・→・↑」となっており違和感が凄いです。点灯の方式は左・直進のみ点灯、右折のみ点灯となっており、これ自体は右折分離制御の点灯方式と同じなのですが、配列がおかしいです。さらには左折・右折矢印にはルーバー庇(左右制限)、右端の直進矢印(この表現が既に違和感が凄い)はルーバー庇なしとなっています。これが肝となっています。この交差点は国道269号(本線)と側道が一緒に交差点に進入する交差点となっています(これ結構危険と思っています)。国道本線側は直進のみ可となっており、側道は直進・左折・右折全てが可能です。国道本線も側道も両方この信号機を従うようになっており(この方向にはそもそもこの灯器しか設置されていない)、国道本線側から見るとルーバー庇(左右制限)で左折・右折矢印は見えないようになっているため、直進矢印のみが点灯しているように見え、側道から見ると直進・左折矢印が同時に点灯しているように見えるというまるでトリックのような方式になっています。サイクルとしては赤+直進・左折矢印→黄→赤→赤+右折矢印→黄→赤となっており、赤+右折矢印の現示の際はルーバー庇により国道本線側からは矢印が点灯せず、赤現示のように見えます(そもそも国道側からは右折禁止なので赤現示と同等です)。この交差点は本線が片側1車線で、側道が左・直進レーンと右折レーンで2車線、さらに実質サイクルが違う本線と側道の車が同時で進行するなど問題が非常に多いサイクルとなっています(国道本線側の右左折禁止と側道側の車両が信号現示がちゃんと守られれば問題はない)。直進矢印は国道本線・側道双方が従う矢印になるため、側道だけでなく国道本線側(右側)からも見えるように直進矢印を右側に持ってきたのでしょう。しかし、この信号機はやはりわかりにくいようで、道路にわざわざこの信号機を模したペイントがなされています。こんなペイントは全国探しても絶対ここだけと思われます。因みにここは旧大隅町の中心部ということもあってか主要な県道の交差点が短い距離で2つあり、これより一つ北の県道との交差点は国道は完全にパスして交差を側道に任せており、なぜこの交差点もちゃんと跨いで交差点を過ぎてから国道本線と合流する道路設計にしなかったのか非常に疑問が残る中途半端な陸橋となっています。灯器は普通の小糸アルミD型深庇ブツブツレンズで2002年製です。取り付けられているポールがまた面白くてアームもあまり他では見ないものになっている他、ポールの上には弥五郎どんを模した顔の像(?)が鎮座しています。