松本市の中心市街地、松本城の近くにある小さな交差点に奇跡的に残っている小糸製のかなり古い歩灯です。レンズが青・赤共に交換されているのが少し残念ではありますが、なんと昭和43年9月製となっており、2022年8月現在残っている小糸製の歩灯の中では最古と思われます。あと数ヶ月古ければ"小糸製作所"銘板だったのではという淡い期待も抱いてしまうほどの古さではありますが、更新が進む長野県においてここまで古い灯器が残存していること自体が奇跡ですね。この交差点周辺では大々的に道路の拡幅工事を行っており、その工事に合わせてこの交差点の灯器全体が撤去・更新されるのではと思われます。全国的にもこの世代の古い歩灯はかなり少なくなっており兵庫県にこれより1〜2年新しいものならば数基あるものの、昭和45年より前のものはもうほとんど見られなくなってきています。因みにこの灯器を撮影したのは2022年8月で、2020年11月にも訪問しているのですが、そのときは大変残念なことに前述の工事の関係で交差点の灯器全てが黄色いカバーを被っていて、そのまま撤去されるのかと思いきやほどなくしてまさかの復活を果たしたようです。無事2022年8月に再訪問し、点灯している写真を撮影することができました。 |