2024年8月24日撮影 室蘭市の国道37号沿いの交差点に仮設で設置された灯器です。この交差点は近距離で中途半端にY字路と十字路の2つの交差点をくっつけたような構造になっていて非常にわかりにくい交差点でした。2024年夏より交差点改良工事が施工され、2つの信号交差点(丁字路と十字路)に分かれた交差点となるようです。その前段として以前はなかった主信号が新たに設置されることとなり、今回この灯器が設置されたようです。工事用の仮設の信号機ということで仮設らしく寄せ集めのものが設置されております。3灯、矢印共に樹脂の丸型で、3灯はこういった仮設灯器にありがちな縦型灯器を横設置にしたものとなっています(逆もしかり)。庇も縦型の赤が長い庇・黄、青が短い庇のものを使用していて青が長い庇・黄、赤が短い庇となっていて不揃いとなっていて、さらにレンズも光軸がややずれている印象です。ここまでは工事で使用される仮設の信号機ではよく見るのですが、今回の目玉は左矢印です!なんと樹脂灯器に3列のLED素子が換装されています!北海道内では何箇所か樹脂丸型と2列のLED矢印の組み合わせはあるのですが、3列LED素子との組み合わせは初めて見ました。有り材で小糸アルミのLED矢印か何かの素子を樹脂に組み込んだのでしょうか。直進矢印が普通の電球式であることも相まって左折矢印だけ異様に明るく感じます。また実際見ますと左のLED矢印がわずかに先に点灯し、その後電球の直進矢印が点灯しているのも面白いです。仮設の灯器と言えど樹脂丸型に3列配列のLED矢印を換装した例はなかなかないのではないでしょうか。3灯は小糸製のブツブツレンズの樹脂、平成8年製で形式が1V33Pとなっており、縦型であることがわかります。矢印は日本信号製で平成7年製となっており、仮に最初からLEDで製造したとするなら最初期のLEDということになりますが、実際にこの灯器に使用されている3列配列のLEDは3列にしては新しめのものです。直進矢印は平成5年製で小糸の網目レンズ樹脂です。仮設なのでいずれ撤去されてしまうとは思いますが、まだ多少時間はあると思いますので興味がある方はぜひ。
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