富山県には昭和50年、51年製のLEDに換装した灯器がありますが、こちらはその逆バージョンとも言える灯器です。一見古い小糸のガラスレンズ歩灯に見えるのですが、銘板を確認するとなんと平成元年製となっています!レンズだけ古いものに交換されているようです。ガラスレンズ世代(昭和53年より前)のレンズは小糸のレンズもそうですし、他社の弁当箱のレンズもそうですが、経年劣化により視認性が低下が著しいこともあり、その世代の灯器が後代のレンズに交換されるパターンはよく見られます(特に愛知県ではそのパターンがほとんどと言っても過言でがない)が、まさかわざわざ平成製の新しい灯器の昭和50年代前半以前の古いレンズを搭載したものがあるとは思いませんでした。なおこの交差点には昭和52年製の本物(?)の古い小糸のガラスレンズ歩灯もあるため、この平成の小糸の歩灯が設置される前は昭和50年代前半の本物のガラスレンズの歩灯が設置されていたものの何らかの不具合か事故があって、更新したもののレンズだけ流用したということが考えられるかもしれません。
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