2003年岡山県内信号動向総括

2003年は岡山県にとって各社新型灯器・LED灯器登場の激動の年でした。
遅くなりましたが2003年の岡山県内の信号機動向についてまとめてみました。


主な動き
画像
3月
京三製作所製11代目車両用灯器登場

いわゆる「02角」灯器です。岡山には03年まで設置
されませんでしたがこのころから国道2号バイパス等に
設置され始めました。
ぱっと見は先代灯器と変わり無い様に見えますが、正面の
彫が深くなり、また背面が歩灯と同じような形になりました。
京三製作所製LED歩行者用灯器登場

いわゆる「普及版LED」灯器です。上の車両用灯器とほぼ
同時期に設置されました。また、全国でも早い時期の設置で
中国地方では岡山県か島根県のどちらかが初設置でした。
車両用プロジェクターLED灯器と同様の表示方式で、
実際にLEDの素子が見えません。
4月
松下『電器産業』製灯器登場

松下グループの組織再編に伴い、信号製作会社が
松下通信工業から松下電器産業へ変わりました。
灯器自体は会社名以外は変更ありません。
9月
オールLED交差点登場

4月以降大きな動きはありませんでしたが9月に入り、
倉敷市の倉商東交差点がオールLED灯器に更新され、
岡山県下初のオールLED交差点が誕生しました。
すべて京三製作所製の灯器です。
京三製作所製車両用灯器粒LEDタイプ登場

東京都にあわせたのか、岡山にも粒LEDタイプが設置され
ました。初期のものに比べ粒が大きく、また、青灯が緑から
青に近い色になりました。
京三製作所製歩行者用LED版3登場

普及版LED歩灯の第2弾です。見た目で違いは(私は)
判別できませんがプレートが変わりました。

日本信号製11代目車両用灯器登場

実際にこの灯器が日本信号の新型一体と私が確認できた
のは実は12月に入ってからだったのですが…。
現状電球式のみで、1交差点2基の設置です。
(いずれも筒庇)
10月
LED灯器本格設置始まる

10月に入りますますLED灯器の設置が本格化してきました。
国道2号バイパス、岡山市内・倉敷市内の主要交差点は
ほとんどLED灯器に更新されました。京三製が強く、ついで
小糸、電材となっています。京三と電材は粒LED、小糸は
プロジェクターLEDでの設置となっていました。
小糸工業製LED歩灯登場

京三製作所製に遅れること半年、小糸工業製のLED歩灯
がJR岡山駅前に初お目見えしました。京三製の物と
同じく実際にLEDの素子が見えないプロジェクター
タイプとなっています。
信号電材製押しボタンLED交差点登場
(主信号のみ)


信号電材製の車両用粒LED灯器を用いた押しボタン式
信号が県下主要幹線道路に登場しました。ただし、LED
なのは交差点の内側を向いている灯器のみで、補助灯器、
および歩灯は電球式となっています。
中には「何故こんなところに?」という場所にも設置されて
います。
11月
松下3代目歩灯絶滅

2代目灯器のデザインで型式が4代目と同じ
VT−431である3代目歩灯が撤去されました。
県内では他に現存箇所がなく、絶滅したと思われます。
12月
松下電器製LED歩灯登場

大阪に続き岡山にも松下のLED歩灯が設置されました。
2交差点4基の設置ですがいずれも押しボタン信号です。
京三や小糸のLED歩灯と違いLEDの素子が実際に見える
タイプです。
松下電器製車両用灯器粒LEDタイプ登場

LED歩灯と同時期に車両用LED灯器も設置されました。
以前のものと比べてLEDの粒が大きくなっています。
県内ではまだ1交差点しか設置されていません。

小糸工業製車両用灯器粒LEDタイプ登場

小糸工業製の車両用粒LED灯器が登場しました。
11月までの新設・及び更新にはプロジェクタータイプが
使用されていましたが、12月に入り粒タイプとなりました。

小糸工業製自転車用LED灯器登場

岡山駅の西口側、清心町交差点のオールLED化に伴い、
自転車用灯器もLED化しました。以前は電球式で同じ
タイプの灯器が設置されていましたがまったく同じ形状での
LED化となりました。点灯しない青灯の部分はプロジェクタ
ータイプのレンズでマスクされています。