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街角の 信号機たち

千葉編 from Chiba
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1.■○○な信号 (千葉市花見川区) : コイト電工(小糸工業)製  

千葉県ではたまに見かけるイロモノ灯器です。ご覧の通り、『○が三つ』の信号機の常識を完全に覆す奇妙な見た目。
青に組み込まれた四角いレンズは「偏光レンズ」と呼ばれる代物で、正面以外の角度からは点灯している色を認識できない構造になっており、青信号の誤認を防ぐ目的で鋭角の交差点など道路同士が隣り合っている場所などで使用されています。見た目通りこの青レンズのみが完全に別個のモノであると言うことがわかります。
構造上、丸形灯器に組み込んだ場合、背面部分が突き抜けてしまいますが、この交差点では灯器を上部からつり下げる方法で設置を行うことでアームと干渉しないようにしています。この設置方法の場合、配線は上部の灯器との接合部分から取り込まれるのが一般的ですが、最下段の写真では、なぜか灯器裏側に配線を取り込む穴が開けられてはいるものの、実際には接合部分から線を引き出し、底面から引き込みを行うという複雑な配線をしています。

とにかく見た目のインパクトが抜群な灯器ですので、見かけた方は是非写真に納められることをおすすめします。

ちなみに、東京都内では首都高の出口と一般道との合流部などに、これと同じ機能を持った○形のレンズで、三色全てが偏光レンズになったレアな代物がありましたが、生産された数そのものが非常に少なかったためかLED化の波に飲まれ、残念ながら絶滅してしまったものと思われます。


(↑東京都杉並区にて。既に撤去済み。)
2.イレギュラーな信号 (千葉市中央区) : 日本信号製…と思われる

↑の信号を撮影した帰り、車を流していてたまたま見つけたものです。
千葉県の信号を見ると、その殆どが30cmレンズを使用しており、25cmレンズの灯器はなかなか見かけませんが、時折自転車用などでこのようなイレギュラーな代物を見ることが出来ます。
『速度の出ない自転車専用の信号には25cmで十分』…という考えの基に設置されたものと思われるので、それほどイレギュラーではないのかな…??

灯器は、日本信号製で金属製丸形の内庇タイプと思われます。

※東金市田間にも同じように25cmレンズを使用した自転車用灯器が設置されていました。

3.矢印・黄色・赤?? (千葉市稲毛区) : コイト電工(小糸工業)製

総武線稲毛駅付近にある灯器です。
この灯器は↑・黄・赤と言う配列になっており、サイクルは、
↑+→黄(矢印消灯)赤+←赤(矢印消灯)と言ったように、一昔前の東京で見られた黄色を挟まずに矢印を消灯するタイプでした。

駅前のロータリーに設置されており、バスやタクシーを先に走らせ、一般車両が円滑に動けるようにしたサイクルのようでした。

4.LED歩行者灯器のプロトタイプ? : 京三製作所製

掲示板にも投稿したネタです。
関東でコレがあっただけでもかなりビックリなんじゃないかとも思いますが、何故かずーっと放置していました。

2012年頃に、たまたま夜中に千葉県内をクルマで流していたところ、偶然この灯器に遭遇。
電球式灯器に混じって設置されていたので、危うく見逃すところでした。

外観は電球時代では一般的だった厚みのある箱形の筐体を使用しており、デザインポールやシルバーに塗装されるなど
街の景観に合わせた意匠をしていました。
レンズ部分は光源がLEDになっていますが、現在主流の「人型」マークだけが光るものと異なり
まるで電球式灯器のレンズを模したような光り方をしているのが特徴です。
全国的に見ても数が少なく(らしい)、なかなかお目にかかれない代物で、現在のLED式歩行者信号の先祖とも言える灯器です。