日本信号株式会社 1番の画像
(撮影協力:梶さん・ちっちゃいさん)




(正面)


(横)


(後)


(底部)


(レンズ)



設置場所:東京都新宿区
灯器情報

名称:交通信号灯
形式:ED230?
製造年月:昭和26年(…のようにも見える?? 昭和36年か??)6月
タイプ:金属製 角形
レンズ:25cm 濃色
コメント
なかなかお目にかかれなくなってきた角形灯器ですが、なんと、製造年月が昭和26年(?)。 21世紀に至る今日までこの灯器が生き残っていたことに驚きを隠せません。
塗装がはげて所々緑色が見えていますが、これは昔の信号機が
緑色に塗装されていた頃の名残なのだそうです。

………
画像を御覧頂ければお分かりの通り、プレートの製造年が『昭和26年』とも『昭和36年』ともとれるので、どちらが正しい年数なのか判別できません。本当に昭和26年製造であれば、化石級のレア物と言っても過言ではないでしょう。当然、36年説が出てきてもおかしくはありません。

「もしかしたら皇紀で表記したのかも」等、あれこれ個人的に考察してみたのですが、結論から言って私個人としては『昭和26年』説を信じてみたいと思っています。この灯器自体がすでに撤去されてしまっている以上、確認する手立てはありません。
ならばここは余計な考察はせず、『50年以上前に設置された貴重な信号が今まで残っていた』という事実を素直に喜んでおきたいと思います。

※「皇紀」は、神武天皇即位の年を元年とする紀年法で、明治時代に制定され、昭和23年(1948年)頃に
廃止されています。交通の分野では、昭和23年頃まで製造された『皇紀レール』と呼ばれる鉄道レールや、
東海道本線の『丹那トンネル』の坑口に皇紀による表記が使用されていたそうです。