トップページ>道みち高速道路走行記 - HIGHWAY RUNNER - >[C3] 東京外環自動車道 三郷JCT〜高谷JCT 編

◆ 路線概要 ◆

東京外環自動車道は、一般道(国道298号線)と高速道路で構成される「東京外かく環状道路」のうち、高速道路部を指す。慢性的な渋滞などに悩む首都圏の交通事情を改善を目的に建設された「3環状」のうちの一つである。都心部を通過せず地方都市や沿線のレジャー施設などへのアクセスに、物流の効率化や交通の分散など利便性の向上が期待されている。

ここでは、長らく外環の末端部であった三郷南ICを含む区間を走行し、三郷JCTから東関東道・首都高速湾岸線と接続する、高谷JCTまでの区間をレポートする。

計画上の起点終点: ?〜千葉県市川市
開通区間: 大泉IC(東京都練馬区)〜高谷JCT(千葉県市川市)
総延長: 約85km
撮影データ: 2018年6月3日

◆ インターチェンジ・休憩所 











種別・番号 施設名称 備考








↑川口・大泉方面
(80) 三郷JCT [E6]常磐道(柏・水戸方面)接続
[6]首都高速三郷線([C2]小菅・葛西方面)接続



81 三郷中央 三郷市街方面
国道298号線

外回り入口 内回り出口のみ
82 三郷南 鷹野/松戸方面
国道298号線/国道4号線(草加バイパス)

外回り出口 内回り入口のみ
↑埼玉県 千葉県(この間、東京都葛飾区通過)↓
83 松 戸 松戸市街/金町方面
国道298号線/国道6号線
外回り入口 内回り出口のみ



85 市川北 矢切/本八幡方面
国道298号線/国道14号線

外回り出口 内回り入口のみ



86 市川中央 市川市街/本八幡方面
国道298号線/国道14号線

外回り入口 内回り出口のみ
(90) 京葉JCT [E14]京葉道路(千葉・箱崎・東京方面)接続
[7]首都高速小松川線(京葉道路経由)接続
91 市川南 原木/高谷方面
国道298号線/国道357号線

外回り出口 内回り入口のみ
(92) 高谷JCT [E14]東関東道(千葉・成田・鹿嶋方面)接続
[B]首都高速湾岸線(有明・羽田・横浜方面)接続

内回り→三郷方面 外回り→高谷方面

カラーリング対応一覧:
=インターチェンジ 
=ETC専用スマートインターチェンジ
=ジャンクション(JCT)
=サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)
=県境

[C3] 東京外環自動車道 三郷JCT〜高谷JCT

80



[80] 三郷JCT 分岐

今回は三郷JCTよりスタート。





常磐道と首都高速6号線と分岐し、出入口も併設しているため、複雑な構造になっている。




左側に[661]三郷IC東出口が見える。西出口と併せて常磐道、首都高速6号線の両路線から利用できる。




[81] 三郷中央IC 入口

かつては常磐道・首都高速6号線との接続点として、料金収受を行う「外環三郷東」料金所を名乗っていたが、
本路線の延伸を機に、一般道から千葉(高谷)方面への入口が新規に設置され、名称も「三郷中央IC」へと変更された。




2005年頃 名称が「外環三郷東」料金所だった当時の写真




左側は三郷中央ICからの合流部




[90] 京葉JCT 14km
[92] 高谷JCT 17km

対向車線側(内回り側)のアームを使用して、標識を設置している。




[C3] 外環 の路線名表示

ちなみに……




2005年頃の写真

「つくばエクスプレス」の標識が見つからなかったので不思議に思っていたのだが、
外環の路線名表示に差し換えられてしまったようである。




[82] 三郷南IC 出口 1km




[82] 三郷南IC 出口 500m

左側の「三郷南ICから先 開通6月2日16時」の表示が何とも喜ばしい。
(当然だが、撮影時当該区間は既に開通済みである)


82
国号
298号線
松 戸
Matsudo
鷹 野
Takano




[82] 三郷南IC 出口
松戸、鷹野方面はこちら




上段:2005年 三郷JCT〜三郷南IC延伸時の写真
下段:2005年 三郷南IC付近の国道298号線から、建造中の本線高架を臨む


2018年の千葉方面延伸まで、三郷南ICの表示と共に「鷹野出口」と案内していた。
13年の月日が経ち、当インターで途切れていた外環も千葉への進出を果たしたが、
本線の高架が出口の先で途切れている光景が懐かしさを感じさせる。


さて、ここから2018年開通の新規区間となる。




33.7キロポスト地点

これより2018年開通区間。




三郷南IC〜市川北ICの間で、部分的に東京都葛飾区を通過する。




宮野木JCTまでの所要時間、および首都高を経由した場合の箱崎JCTまでの所要時間が表示されている。





これより高谷JCT付近までトンネル区間となる。




トンネルとは言えいわゆる半地下構造のようになっている。
奥に[85] 市川北IC 出口 2.5kmの表示が見える




左側は松戸ICからの合流


85
国号
298号線
矢 切
Yagiri
国号
14号線
本八幡
Motoyawata





[85] 市川北IC 出口
矢切、本八幡方面はこちらから




ハイウェイラジオここから

トンネル内仕様なのか横長の標識になっている。





[90] 京葉JCT 3km




ブレっブレでスミマセヌ…(´・ω・`)




東関東道 右車線へ





外環・京葉道路方面の道路情報板。




[90] 京葉JCT 1km





[E14|京葉道路] 千葉、館山方面と
[7|首都高速7号小松川線] 箱崎、東京方面は左方向へ



90



[90] 京葉JCT 分岐
[E14|京葉道路] 千葉、館山方面と
[7|首都高速7号小松川線] 箱崎、東京方面は左方向へ

このジャンクションは、京葉道路の地下に外環が交わる形で建設されており、JCTのランプウェイと地上の国道部分を合わせると
非常に複雑な構造になっている。
市街地に立地している関係で施工性の問題などもあり、道路公団民営化に伴う予算の削減などの煽りを受け、度々着工が見送られた結果、
京葉道路千葉方面〜高谷JCT方面へのランプ、高谷JCT方面〜京葉道路千葉方面へのランプは、2018年の千葉区間開通時での供用は見送られた。
これらの未供用部分は、2022年の完成を目指している。




[91] 市川南IC 出口 1.7km

こんなに明るいのにどうにも上手く撮れませぬ(´・ω・`)




[91] 市川南IC 出口 1km
[92] 高谷JCT 2km

左側は市川中央ICからの合流




[91] 市川南IC 出口 500m




所々青色に光るイルミネーションが設置されている。これは勾配による速度低下で、渋滞が発生することを防ぐための
「ペースメーカーライト」と呼ばれる代物だそうな。

トンネル内の標識も視認性の良い高反射型のものが使用されているなど、トンネル内ならではの工夫がなされている

91
国号
298号線
原 木
Baraki
中 山
Nakayama
国号
357号線
高 谷
Koya
行 徳
Gyotoku





[91] 市川南IC 出口
原木、行徳方面はこちらから

当ICが、外環の最終出入口となる。





[92] 高谷JCT 分岐 1.1km




東関東道・京葉道路・館山道、首都高速湾岸線を経由して接続している、アクアラインの情報板が設置されている。




[92] 高谷JCT 分岐 700m




[92] 高谷JCT 分岐 400m


92





[92] 高谷JCT 分岐
[E51|東関東道] 千葉、成田、鹿嶋方面は左方向へ
[B|首都高速湾岸線] 有明、羽田、横浜方面は右方向へ



東京外環自動車道は、ここで終点となる。
お疲れ様でした!!

◆ 編集後記 


「なかなかできないな」なんて思っていたら遂に開通してしまった。
半世紀を掛け計画されてきた、東京外環道が遂に開通した。

今回運転を引き受けてくれた友人曰く、普段バイクで町中を走る場合と比較して
「時短効果がすごい」「これは便利だ」とつぶさに言っていたのが印象深かった。
確かにカメラ越しに見る地名が、いつの間にか松戸…市川…高谷と変化していくので、
その早さは何となく感じていたのだが、今回の開通の効果は期待値以上と言える。

余談だが、外環が三郷JCTまでの区間だった当時、ある方からオフ会にお招き頂いた折、
外環道延伸の話題になり、「平成30年頃に開通するのでは?」と冗談交じりに話したことを
強く憶えているが、遠い未来のように思えていつの間にやら十数年の月日が経過し、
本当に平成30年に開通を迎えた。

外環を走る度、あの時の言葉がとても感慨深く、想起されることだろう……と思う。

Special thanks:真白氏
本レポート作成に際し、多大なるご協力を賜りました真白クンには、心より感謝の念を申し上げまくります。