2004年春
山形で発見?信号機ならぬ珍号機


名前にセンスがないなんて言わないでね(^^;


これは今年のゴールデンウィークに山形に行ったときに発見したものです。
10年以上前にこの灯器を見て以来、この灯器が忘れられない存在となってしまいましたが、
今回、山形市内を徘徊していたときに再会することが出来ましたので、ここで紹介したいと思います。


※この灯器は現存しません※



山形市下条町で発見しました、はい。
パッと見では、どの辺りがおかしいのか全く解らないと思います。



これです…。これが10年間探し続けていた信号です。
なんとこの信号、青の部分に矢印が仕込んであるんですね。
信号機の青黄赤の常識を完全に覆してしまった信号です。
この青の部分に矢印が仕込まれている信号は「節約型」と言いまして、神奈川県では数多く存在します。
そして山形県では恐らくこの場所だけでないかと思われます。



これが神奈川県は横浜で撮影した節約型です。まぁ山形のものと基本的には変わりませんね。


まぁ、でもこれ結構不気味ですよね。
山形のタイプは、赤が消灯して矢印だけの表示になってしまうので初めて見ると結構ビビります。



では、次に交差点とサイクルの説明に入りたいと思います。



サイクルはご覧の通りです。まず、真ん中の太い道路が国道112号線です。
この節約型の信号はその112号線に斜めに進入した道路側に設置されています。
サイクルは上の画像をご覧になれば解りますが、112号側の信号が赤になると
側道側の右折矢印が点灯します。ですが、右折矢印の点灯時間は非常に短いです。

国道112号側
側道側





信号のタイプは小糸工業製 串刺し型です。左矢印だけあとから追加されていますが、タイプは樹脂製でメーカーは不明です。
面白いことに、右矢印も25cmレンズです。




ところでこの信号なのですが…



直進矢印が、所謂「矢形」になっているんですよね。
(矢形とは矢印の形を指すものですが、通常の矢印は「->」ですが、矢形の場合は「→」になっています。)

本来、小糸の信号には矢形の矢印は存在しないそうですから、ここだけ何故矢形になっているのか不思議ですね。


最後ですが、サイクルをムービーに撮影しました。是非ご覧ください。
(アイコンをクリックするとプレイヤーが起動し、ムービーが再生されます。また、右クリックで「対象をファイルに保存」を
選ぶとムービーがダウンロードされ、安定した動作でご覧いただけます。)

byr.mpg/840kb 15sec.
(直進矢印→直進矢印+右折矢印→黄→赤)

rb.mpg/720kb 6sec.
(赤→直進矢印)

※ムービーを再生するには、Windows Media Player等のムービープレイヤーをご用意ください。



編集後記

いやはや10年ぶりの再会というのはかなり感動的でした。
見た目のインパクトもさることながら、これほど古い信号が未だに残ってくれていたと言うことに
感動を隠せません。

しかし、この矢形矢印は謎が深まるばかりです。

(奇しくもこの灯器は経年劣化のためか、縦型のLED式灯器に既に交換されてしまったようです。合掌。)


トップページへ