<福井県> 特殊な信号サイクル

押ボタンを押下せずに横断できる「押ボタン式」信号
撮影 福井県越前市 掲載 2018/1/22

押ボタンを押下していないときは、主道路の車両用灯器が黄点滅、従道路の車両用灯器が赤点滅となっています。歩行者用灯器がないため、主道路を横断する歩行者もこの赤点滅信号に従って横断します。横断が禁止されていない状態での横断歩道による横断のため、法令上は常に最優先で横断することができます。

押ボタンを押下すると、しばらく主道路が青信号、従道路が赤信号となるため、歩行者は一時的に横断できなくなり、その後主道路が赤信号、従道路が青信号となり、主道路車両の通行がない状態で横断できるようになります。

常時黄点滅(「予告信号」)
撮影 福井県福井市 掲載 2008/2/2

前方の信号とは連動せず、常時黄点滅している「予告信号」です。

←2002/10撮影 ↓2013/6撮影
撮影 福井県美浜町 掲載 2004/9/21 差替え追加 2014/3/15

標示板が「予告灯」となっています。



↑2011/6撮影 ↓2016/12撮影
撮影 福井県福井市 掲載 2014/3/15 画像追加 2018/1/22

信号横断歩道の手前で道路がカーブしているため、常時黄点滅の「予告信号」が設置されていました。カーブ内に交差している道路(非優先道路)からは正面に前方の青信号が見えてしまうため、常時赤点滅信号を表示する3色灯器が「予告信号」灯器と同じ信号柱に設置されていました。

現在は、交差点形状が変更されており、赤点滅の灯器は撤去され「一時停止」標識による規制に変更、「予告信号」は前方の信号と同じもサイクルに変更されました。それに伴い。以前は黄灯が横向きフードでしたが、青灯を横向きフードとしています。

常時赤点滅(「予告信号」)
撮影 福井県越前町 掲載 2014/3/15

常時赤点滅している「予告信号」です。福井県の予告信号は、常時黄点滅が基本ですが、ここでは、前方が複数方向1灯点滅の交差点で、赤点滅側であるため、予告信号も赤点滅としているようです。

「押ボタン時●●」
撮影 福井県敦賀市 掲載 2012/3/22

従道路から幹線道路である主道路へ右左折する車両が多い交差点で「押ボタン時 歩行者 青 先出し」の信号サイクルとなっています。主道路を横断する歩行者が白い押ボタン箱のボタンを押下すると、まず歩行者・自転車専用の信号が青になり、歩行者の横断開始の安全が確保され、10秒後に車両用灯器の信号も青になります。押ボタンの押下がない場合は、同時に青信号になります。

2011/7撮影
2011/10撮影
撮影 福井県敦賀市 掲載 2012/3/22

押ボタンを押下したときにすべての歩行者用信号(歩行者・自転車専用の信号を含む)が青信号になる歩行者専用現示方式の歩車分離式信号です。従道路の車両は、通常は赤点滅で一時停止をして交差点に進入しますが、押ボタン押下時から歩行者用信号の青信号終了までは赤信号となり、交差点には進入できません。しかしなぜかこの時にほとんどの車両が停止せずに交差点に進入していきます。

そのため2011年秋、従道路の車両用灯器に「押ボタン時 歩車分離式」の標示板が併設され、歩行者が青信号のときに車両が進行できないことが分かりやすくなりましたが、結局ドライバーは信号や標示板を見ていないようで、ほとんどの車両が赤信号無視をする状況は変わりません。

直進できる信号からいきなり赤
撮影 福井県大野市 掲載 2008/2/2

連続交差点の奥の交差点です。直進矢印信号の出た状態からいきなり赤信号になります。徐行するべき右左折ならばただちに停止することができますが、徐行する必要のない直進では赤に変わった瞬間に交差点に進入するのは当然違反になりますし、急ブレーキで停止するのも違反です。黄信号をはさむべきです。

2方向に対して青信号(右折車同士の交錯あり)
撮影 福井県福井市 掲載 2008/2/2

逆ト形交差点ですが、なんと2方向の車両に対して同時に青信号が表示される危険な交差点です。下図の「2」のときに北からの車両と西からの車両に対する信号が同時に青になります。北からの右折車両と西からの右折車両が交錯することになります。また北からの直進、右折車両と、西からの右折のために直進する軽車両も交錯し、直進車両同士が交錯することになります。

消灯からいきなり赤
撮影 福井県敦賀市 掲載 2006/7/19

押ボタンによる歩行者専用現示方式歩車分離式信号です。通常は主道路の車灯が黄点滅、平行横断歩道の歩灯が消灯(よって黄点滅に従って横断)、従道路の車灯が赤点滅、平行横断歩道の歩灯が赤となっています。主道路を横断する歩行者及び自転車が押ボタンを押すと、主道路が青、主道路平行横断歩道はいきなり赤、従道路が赤となり、その後、全歩灯が青になります。さらに車灯が点滅動作に戻ると、主道路平行横断歩道の歩灯はいきなり消灯します。

なお、通常は押ボタンを押すのと同時に押ボタン式のサイクルに移行しますが、この交差点の場合、連続して押ボタン式のサイクルに入ってしまうと従道路車両の通行できる時間が極端に短くなってしまいます。そこで一度押ボタン式のサイクルになった後は、すぐに押ボタンを押しても、しばらくは点滅動作が継続され、一定時間が経過すると押ボタン式のサイクルに移行します。

短い黄信号

(175KB)
撮影 福井県南越前町 掲載 2005/3/5

北陸本線の旧ルートといえば敦賀駅〜南今庄駅の「山中越え」が有名ですが、実はそこからさらに北へ行った今庄駅以北にも旧ルートがあり、現在は道路になっています。その区間にはトンネルが1ヶ所ありますが、単線用でカーブしていて見通しが大変悪いため、交互通行用の信号機が設置されています。

この信号、なぜか黄信号が非常に短く、たった1秒しかありません。

短い赤信号
(255KB)
撮影 福井県福井市 掲載 2004/9/21

下図の車両W2に対する信号ですが、赤信号が3秒ほどしかありません。連続交差点で1サイクル中に青信号が2回あるためです。

車両
W1
車両
E1
歩行者
ew1
車両
N1、S1
歩行者
ns1
車両
W2
車両
E2
歩行者
ew2
車両
N2
1未調査
2未調査
3未調査
4未調査
5●(全)●(全)■(全)●(全)■(全)●(全赤)●(全)■(全)●(全)未調査
6未調査
7未調査
8未調査
9未調査
10未調査
11未調査
12未調査
13●(全)●(全)■(全)●(全)■(全)●(全赤)●(全)■(全)●(全)3
未調査

常時赤点滅
撮影 福井県福井市 掲載 2004/9/21

押ボタン式信号の横断歩道の従道路用の信号ですが、他の信号と関係なく常時、赤点滅しています。すぐ手前に信号のない横断歩道があるため、そちらの信号と勘違いしても良いように常時赤点滅にしてあるのでしょう。信号のない横断歩道に歩行者がいる場合、従道路の車両は道交法に従って横断歩道の手前で一時停止したあと、交差点の手前で信号に従って一時停止することになります。

車両W車両E歩行者ns車両S
通常○[←]
押ボタンを押す
P1○[←]
P2△[←]
P3●[←]
P4●[←]
P5●[←]
P6●[←]
※[←]は「左折可」の標示板を表しています。

通常消灯
撮影 福井県福井市 掲載 2004/9/21

消防署前に設置されている「緊急車出動用」の信号ですが、点灯していません。普通なら、黄点滅、赤点滅しているはずです。すぐ北に信号交差点があるのでそちらの信号と混同しないようにあえて消灯させているのでしょう。緊急車両が出動する時にだけ点灯させるのでしょう。



(191KB) (223KB)
撮影 福井県福井市 掲載 2002/5/30 追加 2002/7/27

この横断歩道の歩行者用灯器は通常は消灯状態となっています。しかも一方はビルの壁に設置するという特異な設置方法で、もう一方は豪華にデザインアームに設置されています。車両用灯器は設置されていません。

1枚目の画像を見るとわかりますが、この横断歩道を横切る道路はちょっと特殊で、京福バスターミナルからの道路と公道が並んでいます。

実はこの歩灯はバスがバスターミナルを出発する時だけ使用されます。バスが接近してくると、いきなり「ブー」というブザー音と同時に青点滅し、赤信号になります。バスが通り過ぎるとブザー音が終わるのと同時に青信号になります。そしてしばらくすると消灯状態になります。

消灯・・・(バス接近)・・・青点滅・・・赤・・・(バス通過)・・・青・・・消灯。

バスが通らないとき、わざわざ消灯状態にせず、青信号にしておけばよいのではないか、と思うかもしれませんが、この横断歩道は通常、一般車両が横切るため、青信号だと歩行者がその車両に対する注意をおこたってしまうため、消灯状態にして、信号のない横断歩道として運用しているようです。

黄点滅・・・黄・・・赤点滅 & 短い黄信号


(239KB) (191KB)
撮影 福井県福井市 掲載 2004/2/11

一方通行の側道の信号です(図のAの横断歩道)。黄信号を挟んで、黄点滅と赤点滅を繰り返す信号サイクルです。しかも黄信号は、たった1秒しかありません。AとBの歩行者用信号は同じサイクルであり、その歩行者用信号が青の時、側道の車両用信号は赤点滅で、赤になると、側道の車両用信号が黄点滅になります。「予告信号」も同じサイクルです。

以前は押しボタン式信号として設置されていましたが、現在は交差点の信号と連動しています。変更された理由として、ボタンを押さずに横断する人が多かったこと、連続横断歩道で歩行者の信号誤認の可能性があったことが考えられます。

現在の交差点状況
車両歩行者
1未調査
21
3未調査
4未調査
未調査
路面電車通過時を除く

以前の交差点状況

常時赤+矢印
撮影 福井県福井市 掲載 2004/2/11

以前に歩車分離信号として紹介した「三の丸」交差点ですが、その後、信号の追加や交通規制、交差点形状の変更などが行われました。そこで追加されたのがこの図中Sの車両に対する常時赤+左折矢印の信号です。もともとこの信号がない時から常時左折できましたが、わかりやすくするために設けたのでしょう。なお、この信号以外の信号サイクルは以前と変わりありません。

短い青信号
(255KB)
(271KB)
撮影 福井県鯖江市 掲載 2004/2/11

青信号が5秒です。側道で交通量が少ないためです。

変則時差信号(「東藤島」交差点)
撮影 福井県福井市 掲載 2003/3/26

連続交差点の時差信号です。信号サイクルは下記のとおりです。分かりづらくてゴメンなさい。

主道路は一方が矢印信号(↑→)の時に対向側は青信号になっています。これでは矢印信号(↑→)の出ているほうのクルマは時差作動中(対向車が停止するだろう)と勘違いして、安全確認せず右折する恐れがあり危険だと思います。(対向車の確認をせず右折する恐れがある。)この時、「対向車に注意」などの標示板(特に電光)があるとよいと思います。また、歩行者目線でも矢印信号(↑→)が出ていると、歩車分離信号と勘違いして安全確認せず横断し、対向右折車との接触の恐れがあると思います。

車両
W1
車両
E1
歩行者
ew1
車両
N1・S1
歩行者
ns1
車両
W2
車両
N2
車両
S2
歩行者
ns2
1●↑→67
2●↑→3
3●↑→2
4○(時差)6
5○(時差)6
6○(時差)3
7○(時差)3
8○(時差)3
913
105
113
123
13●(全)●(全)■(全)●(全)■(全)●(全)●(全)●(全赤)■(全)3
120
サイクル表の記号の読み方は歩車分離信号のページを参照ください。

変則時差信号(「昭和町」交差点)
撮影 福井県敦賀市 掲載 2003/3/26

福井r225(旧R27)と市役所前通りの交差点です。ここから北東へ向かうとJR敦賀駅、南西に向かうとR27金山バイパス、西へ向かうと敦賀市役所があります。W、Eの直進車が非常に多く、Eの右折車も比較的多く、それと同じくらいNの左折車もあります。

信号サイクルを省略するために歩行者用信号が青点滅から赤に変わるのと同時に車両用信号が青から黄になります。

2001年春に信号サイクルが変更されました。以前は時差作動中(Eが青信号の時)にNも青信号になっていたので、Eの車両とNの右折車が衝突する恐れがありました。

車両W車両E歩行者ew1歩行者ew2車両N車両S歩行者ns
1●←↑43
1●←↑5
1△(同時)●←↑■(同時)4
2●←↑2
3○(時差)●←18
4○(時差)●←5
5△(同時)■(同時)●←4
6●←4
76
83
9●(全赤)●(全赤)■(全赤)■(全赤)●(全赤)●(全赤)■(全赤)3
1010
115
123
133
14●(全赤)●(全赤)■(全赤)■(全赤)●(全赤)●(全赤)■(全赤)2
120
サイクル表の記号の読み方は歩車分離信号のページを参照ください。