◆◆◆2014/12/27 - 米子・倉吉探索◆◆◆
 主な探索場所:米子市,倉吉市
◆収録ネタ◆


正面から

三位灯銘板

矢印灯銘板

歩灯青時

歩灯赤時

歩灯銘板
【コメント】
 車灯の三位灯のほうが,なぜか東京でよく見られる,耳の幅が狭いものとなっていました.鳥取県内では初期の薄型で時たま見られるようです.ただし,銘板を見てみますと,警管仕22号ではなく,警交仕規第245号となっています.
 歩灯は,米子市内でありふれているものです.元々電球式だったものを,LEDユニットに換装して使用しているようです.平成11年製とはいえ,なぜか「金属製~」銘板のままとなっています.この時期のものは,普通はU形になっているはずです.

■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:U形車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第245号「版1」
 ・形式:1H3GYRTK2
 ・製造年月:2007年1月
 ・メーカ:小糸工業株式会社

■矢印灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:U形車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第245号「版1」
 ・形式:A1LT
 ・製造年月:2007年1月
 ・メーカ:小糸工業株式会社

■歩灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:金属製歩行者用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第30号
 ・形式:人形
 ・製造年月:平成11年2月
 ・メーカ:小糸工業株式会社


小糸銘板歩灯赤時

小糸銘板歩灯銘板

住友銘板歩灯青時

住友銘板歩灯赤時

住友銘板歩灯銘板

【コメント】
 小糸銘板の三協OEM樹脂製歩灯がありました.このタイプは神奈川(一部地域)以外ではあまり見たことがない気がします.いつごろまで三協から小糸に樹脂製灯器が供給されていたのかが気になります.
 同じ交差点には,住友銘板の三協OEM樹脂製歩灯もありました.こちらも全国的にはあまり多くないタイプだと思います.こちらの歩灯の製番はT始まりとなっており,京三の横浜の工場出荷分と同様になっています.何か関係があるのでしょうかね…?

■歩灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:樹脂製歩行者用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第29号
 ・形式:人形
 ・製造年月:昭和61年9月
 ・メーカ:小糸工業株式会社(三協高分子からのOEM)

■歩灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:樹脂製歩行者用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第29号
 ・形式:人形
 ・製造年月:昭和57年10月
 ・メーカ:住友電気工業株式会社(三協高分子からのOEM)


三位灯銘板

矢印灯銘板




【コメント】
 幅狭タイプの耳を取り付けた小糸の薄型です.こちらも上で紹介した灯器と同じく,警交仕規第245号となっています.LEDユニットは先ほどのものの一世代古いタイプですが,形式が「1H3GYRTK2」で同形式となっています.
 矢印灯は電材製で,どうやら最近設置されたもののようです.

■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:U形車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第245号「版1」
 ・形式:1H3GYRTK2
 ・製造年月:2005年11月
 ・メーカ:小糸工業株式会社

■矢印灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:交通信号灯器(車両用)
 ・仕様書番号:警交仕規第1014号「版2」
 ・形式:A130L
 ・製造年月:2013年07月
 ・メーカ:信号電材株式会社


赤時

銘板

斜め後ろ



【コメント】
 米子市内に多い小糸のオリジナルデザイン灯器ですが,こちらは電球式の西日対策灯器となっています.銘板は上で紹介したものと異なり,U形銘板となっていますが,製造年の表記が西暦(数字4ケタ)ではなく,和暦のイニシャル("H"eisei)となっているのが珍しいです.高松の小糸銘板の偏光灯器を彷彿とさせます.

■歩灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:U形歩行者用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第219号「版1」
 ・形式:PVN
 ・製造年月:H12年2月
 ・メーカ:小糸工業株式会社


青時

黄時

銘板

青レンズ拡大

赤レンズ拡大

側面
【コメント】
 鳥取県ではかつてレンズ径250φタイプの車両用灯器の赤灯を300φのものにした灯器が設置されていました.他には秋田県,栃木県,群馬県などでも見られますが,これらの県と同じく,現在は撤去が進んできており,なかなか見ることができなくなってきました.
 この灯器は三灯とも小糸の格子二重レンズ(通称:Zレンズ)となっています.このレンズをはめた灯器自体,関西や中国地方では稀です.
 また,小糸の樹脂製丸型灯器は,250φと300φで庇の大きさが異なりますので,側面画像を見ていただくと大きさの違いが実感できると思います.

■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:樹脂製車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第24号
 ・形式:1V23P
 ・製造年月:昭和53年2月
 ・メーカ:小糸工業株式会社

★動画(YouTube)でも紹介しています.
こちらへどうぞ.


黄時

赤時

銘板

左黄レンズ拡大

中黄レンズ拡大

赤レンズ拡大
【コメント】
 こちらは,黄・黄・赤配列の赤だけ300φです.面白い点が下記2点.
(1)形式
 形式がとなっています.組み文字を使用した形式というのも中々レアですね.
(2)左端の黄色レンズのみ違うタイプ
 左端の黄色が小糸の三角パタンレンズ(角型~包丁の中期世代まで使用されていたタイプ),真ん中の黄色と赤がZレンズとなっています.細かく言えば,三灯とも異なるレンズです.ただ,残念なことに,左端の黄灯は点灯せず,「中黄点滅→中黄点灯→赤点灯」の順となっています.

■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:樹脂製車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第24号
 ・形式:
 ・製造年月:昭和53年3月
 ・メーカ:小糸工業株式会社

★動画(YouTube)でも紹介しています.
こちらへどうぞ.


黄時

赤時

銘板

レンズ周り

背面

側面
【コメント】
 倉吉駅前の鉄板灯器ベースのデザイン灯器です.筐体,レンズ周りからしても明らかに京三製のものですが,庇本体だけが日信の鉄板のものとなっているうえ,銘板も日信のものになっており,恐らく京三から日信にOEMとして供給されたと推測します.外観上は異メーカの折衷となっており面白いです.

■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:金属製車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第23号
 ・形式:1H33
 ・製造年月:平成6年9月
 ・メーカ:日本信号株式会社(京三からのOEMとみられる)


制御機

制御機銘板




【コメント】
(情報提供:天満成和さん)
 なんと,倉吉駅前にメロディ信号(故郷の空)が残っていました.近県ではメロディ信号は中々聞けませんが,まさかの場所に残っていました.本当にギリギリ1曲分鳴らず(最後の一音が途中で切れる)で,非常に惜しいです.

■音響装置制御機銘板情報(抜粋)
 ・名称:音響式視覚障害者用交通信号付加装置
 ・仕様書番号:警交仕規第217号「版1」
 ・形式:LTA-SH1
 ・製造番号:X始まり…関西型と分類
 ・製造年月:2000年3月
 ・メーカ:株式会社京三製作所

●音響装置の音はこちら
 ・故郷の空


銘板

蓋留め金具




【コメント】
 倉吉駅から南に下った道路沿いに設置されている灯器ですが,電材の一体型初期タイプ(レンズ蓋の留め金具の先端が星型)で日信銘板というOEM灯器となっていました.鳥取県は,いろいろなメーカ・タイプのOEM灯器を見ることができるので,非常に見ごたえがありますね.

■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:金属製車両用交通信号灯器
 ・仕様書番号:警交仕規第23号
 ・形式:1H33
 ・製造年月:平成12年2月
 ・メーカ:日本信号株式会社(信号電材からのOEM)


青時

黄時

赤時

裏面

側面

【コメント】
 倉吉市内にも偏光灯器が残存していました.鳥取県のこの灯器と同じく,こちらも角型灯器のような設置となっています.県によって設置方法がコロコロ変わるので面白いですね.
 銘板がないため,いつごろの製造なのかというのが不明です.


青時

赤時

銘板

青レンズ部

ルーバ底面

【コメント】
 連続して横断歩道があるため,奥の歩灯の庇にルーバが取り付けられています.比較的古いタイプの視覚制限歩灯も中々見られませんので,こちらの灯器は貴重です.

■歩灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:歩行者用交通信号灯器
 ・形式:人形
 ・製造年月:昭和57年8月
 ・メーカ:日本信号株式会社(三協高分子からのOEM)


制御機

制御機銘板

スピーカ設置状況

スピーカ銘板


【コメント】
 スピーカこそ名電製ですが,鳴る音は日信21号…,という,名古屋等でよく見かけるケースです.こちらは制御機とスピーカが同じころの製造ですので,発注区分が違っていたのでしょうかね.
 いつものラッパスピーカ(RUH-5)で聞く音と,名電スピーカ(中身はDH-35)で聞く音はやはり全然違いますね.

■音響装置制御機銘板情報(抜粋)
 ・名称:視覚障害者用交通信号付加装置
 ・仕様書番号:警交仕規第21号
 ・形式:EA9101D
 ・製造年月:平成3年3月
 ・メーカ:日本信号株式会社

■音響スピーカ銘板情報(抜粋)
 ・名称:視障者用スピーカ
 ・仕様書番号:警交仕規第21号
 ・形式:MS-1
 ・製造年月:平成3年3月
 ・メーカ:名古屋電機工業株式会社

●音響装置の音はこちら
 ・ピヨピヨ(南北方向)
 ・カッコー(東西方向)


青時

黄時

赤時

銘板

灯器取付金具

【コメント】
 三協OEM日信銘板の古めの樹脂製丸型灯器ですが,灯器取付金具(旧型)の上に謎の金具が重ねて取り付けられています.この交差点だけではなく,倉吉市内のほかの場所でも見かけましたので,当時の日信銘板の樹脂製灯器でも見られるのか,そもそもこの金具の意味とはなんなのか,非常に気になるところです.

■車灯銘板情報(抜粋)
 ・名称:樹脂製車両用交通信号灯器
 ・形式:1H33
 ・製造年月:昭和53年11月
 ・メーカ:日本信号株式会社(三協高分子からのOEM)


青時

設置状況

斜め下から



【コメント】
 またもや3M社OEMの偏光灯器が残っていました.こちらは茶塗装となっていますが,特段デザイン性を求めていたとは考えにくい場所に設置されています.また、円弧アームということもあり,設置方法からしても,遠目から見ると角型灯器になんとなく似ているような気がします.

 今回の探索は非常に濃いネタを収録できて満足です.特に,目星をつけていた赤だけ300φ灯器,メロディ信号,偏光灯器が残っていたというのは大きいです.
 時間の都合上回れなかった境港市にも近々訪れてみたいと思います.
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