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◆◆◆2015/01/03 - 高知探索◆◆◆ |
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主な探索場所:高知市 |
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◆収録ネタ◆ |
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小糸D型 |
電材一体型 |
歩灯 |
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【コメント】
高知駅前のデザイン灯器です.灯器は濃いめのメタリックブルー塗装となっており,何やらかっこよさを感じます.青系統のデザイン等は意外といろいろな場所で見かけますが,メタリックブルーとなるとなかなか見かけませんね.
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斜め下から |
正面から |
底面 |
銘板 |
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【コメント】
市の中心部のアーケードの天井から吊り下げられている,縦型の樹脂製丸型灯器の懸垂設置です.縦型の懸垂灯器は全国でもなかなか見ることはできませんが,この交差点には横断方向(商店街の通路方向)に歩灯が設置されており,この懸垂灯器の上部に設置されているスピーカからは,歩行者向けに下記の放送が流れます.
・歩行者用信号:青「青になりました.左右の安全を確かめてから渡りましょう.」
・歩行者用信号:青点滅開始「信号が変わります.無理な横断はやめましょう.」
★動画(YouTube)でも紹介しています. →こちらへどうぞ.
■車灯銘板情報(抜粋)
・名称:樹脂製車両用交通信号灯器
・仕様書番号:警交仕規第23号
・形式:1H33 ・製造番号:X始まり…関西型と分類
・製造年月:平成2年11?月 ・メーカ:株式会社京三製作所(三協高分子からのOEM)
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車灯青時 |
車灯底面 |
車灯銘板 |
車灯裏面 |
歩灯青時 |
歩灯裏面 |
【コメント】
小糸のオリジナルデザイン車灯・歩灯です.かつて銀座に多く設置されていたものと形状が非常によく似ていますが,世代としてはこちらのほうが古いものとなります.
連続交差点のため,デザイン車灯の南向きの1基は,青灯が丸型ルーバになっています.デザイン灯器で変則庇というのも,オツな感じがします.また,材質は一般的な鉄板灯器と同じく,鉄製と思われますが,形式が「1H33S」ではなく,「1H33」止まりとなっています
歩灯には銘板が見当たりませんでしたが,恐らく車灯と同じぐらいの世代と考えます.
■車灯銘板情報(抜粋)
・名称:金属製車両用交通信号灯器
・仕様書番号:警交仕規第23号
・形式:1H33
・製造年月:昭和56年7月
・メーカ:小糸工業株式会社
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車灯青時 |
車灯黄時 |
車灯赤時 |
車灯銘板 |
灯器取付金具 |
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【コメント】
中々面白いネタです.下記に要点を示します.
(1)電材製のアルミ分割型灯器の「出目」「×庇」「ブツブツレンズ」という,非常に珍しい組み合わせです.
このタイプのノーマル庇タイプが,高知市内にもありますが,全国的に見ても全然見かけないタイプとのこと.
(2)他サイトによると,元々黄灯と赤灯も水平方向のスリットがついていたようですが,最近になってそれが外され,
外枠だけが残っている状態です.現在は電材セパ用の庇を製造していないので,スリットを外してハイおしまい,
という状況で残されてしまったのでしょうか.
(3)灯器取付金具と灯器の間に,謎の金具がはさんであります.一体どういった機能を有しているものなのか,
非常に気になります.
⇒この金具は,灯器の俯き加減を微調整できる金具ではないか,とのことです.(鈴木 泰弘さんコメント)
■車灯銘板情報(抜粋)
・名称:金属製車両用交通信号灯器
・仕様書番号:警交仕規第23号
・形式:1H33
・製造年月:平成9年5月
・メーカ:信号電材株式会社
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前後設置主灯器 |
前後設置補助灯器 |
親子灯器 |
親子灯器黄時 |
全方向矢印 |
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【コメント】
謎設置の両面灯器です.250φ灯器(主灯)の下についている右折矢印灯が新しく,かつ親灯器を一本,下側の灯器を二本で支えていること,また,下側のアームに,元々三位灯が設置されていたかのような灯器取付金具の跡が残っていることから,元々は親子灯器であったことがうかがえます.ただし,裏面の補助灯器が下側のアームに取り付けられているのは,事情がよくわかりません.
この交差点は三位矢印灯を時差式となっており,一度目の黄灯点灯時に左折矢印と直進矢印が,一度目の赤灯点灯時に全方向の矢印が点灯します.樹脂製同士の親子灯器も,他県ではほとんど見られなくなってしまいましたね.
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車灯青時 |
車灯黄時 |
車灯赤時 |
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【コメント】
LED電球に換装した灯器です.主にアルミ灯器を対象に換装されているようですが,あまり事例数は多くないようです.LED電球のメーカは,常盤電業製のTYDタイプのLED電球か,広島で大流行中のエクセル製のくりくり信ちゃんかと思われます.高知県で,これから増加していくのかが気になります.
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音響制御機 |
音響制御機銘板 |
スピーカ銘板 |
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【コメント】
こちらの交差点の音響装置は,「ピヨ・ピヨピヨ」と「カッコー・カカコー」が"同時に"鳴動します.この鳴動方式は,自分にとっては初めてでしたので驚きました.この方式が採用されているケースは,全国でどれくらいあるのかが気になります.
■音響装置制御機銘板情報(抜粋)
・名称:音響式交通信号付加装置(視覚障害者用)
・仕様書番号:警交仕規第1015号「版1」
・形式:AP-NV-2
・製造年月:2013年1月
・メーカ:コイト電工株式会社
■音響スピーカ銘板情報(抜粋)
・名称:音響式交通信号付加装置(スピーカ)
・仕様書番号:警交仕規第1015号「版1」
・形式:RUH-5
・製造年月:2013年08月
・メーカ:コイト電工株式会社(アシダ音響からのOEMと思われる)
●音響装置の音はこちら
・異種鳴き交わし(同時鳴動)
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右折矢印銘板 |
直進矢印銘板 |
親灯器青時 |
親灯器銘板 |
縦型三位灯青時 |
縦型三位灯銘板 |
【コメント】
全国的にも数少ない,京三アルミ分割型灯器のレモンレンズタイプです.ここで注目するのが,高知県に設置されているのに関東型(製番がT始まり)となっている点です.通常は関西型(製番がZ始まり)のものが県内ではメジャーかと思われますが,この交差点の他でも,ごく少数関東型の同タイプの灯器が設置されているのを確認しています.
こちらの交差点では,横三位灯,縦三位灯,矢印灯のラインナップがそろってしまいますので,この装置が設置されている都道府県の中で,地元から一番近いと考えていた静岡県に行かなくてもこのタイプの収録が完了してしまいました.
■横三位灯銘板情報(抜粋) ・名称:金属製車両用交通信号灯器 ・仕様書番号:警交仕規第23号 ・形式:1H33
・製造番号:T始まり…関東型と分類
・製造年月:平成6年11月
・メーカ:株式会社京三製作所
■縦三位灯銘板情報(抜粋) ・名称:金属製車両用交通信号灯器 ・仕様書番号:警交仕規第23号
・形式:1V33
・製造番号:T始まり…関東型と分類
・製造年月:平成6年11月
・メーカ:株式会社京三製作所
■直進矢印灯銘板情報(抜粋) ・名称:金属製車両用交通信号灯器 ・仕様書番号:警交仕規第23号
・形式:A31
・製造番号:T始まり…関東型と分類
・製造年月:平成6年11月
・メーカ:株式会社京三製作所
■右折矢印灯銘板情報(抜粋) ・名称:金属製車両用交通信号灯器 ・仕様書番号:警交仕規第23号
・形式:A31
・製造番号:T始まり…関東型と分類
・製造年月:平成6年11月 ・メーカ:株式会社京三製作所
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歩灯赤時 |
歩灯銘板 |
歩灯裏面 |
歩灯側面 |
銘板比較(参考)
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【コメント】
非常に謎の多い銘板を持つ,京三の六角歩灯です.製番がT始まりなので,全国的によく見かける関東型の灯器かと思いきや,どうも銘板のフォーマットに違和感を感じました(どちらかというと関西型フォーマットの銘板に近い)ので,銘板比較(参考)にて比べてみたところ,「どの銘板とも異なる独自のフォーマット」ということがわかりました.一体この銘板の正体とは…鉄板灯器のみならず,六角歩灯までも底が知れませんね….沼です.
■歩灯銘板情報(抜粋)
・名称:金属製歩行者用交通信号灯器
・仕様書番号:警交仕規第30号 ・形式:人形
・製造番号:T始まり…関東型と分類したいところだが,詳細は不明.
・製造年月:平成元年5月 ・メーカ:株式会社京三製作所
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青矢印点灯時 |
黄矢印点灯時 |
黒色マスク |
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【コメント】
謎配列の三位矢印灯です.左端の灯火が左折矢印(青),中央の灯火が右折矢印(青),右端の灯火が直進矢印(黄)となっています.この交差点は土電も走ることから,一般車両用と電車用の矢印を分離する意味合いでこのような配列になっているのではないかと推測します.
矢印のみに目が行きがちですが,三位灯にもネタが.この灯器は矢印によって車両を誘導することから,青灯が点灯しません.…というより,青レンズ部に金属製の黒マスクがはめられていますので,点灯のしようがありません.
★動画(YouTube)でも紹介しています. →こちらへどうぞ.
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青時 |
黄時 |
赤+右折矢印点灯時 |
親灯器銘板 |
右折矢印灯器銘板 |
親灯器青レンズ拡大 |
【コメント】
こちらは非常に面白い灯器です.まずは各灯火から見ていきましょう
(1)親灯器の青灯…小糸製のブツブツレンズ,光源は白熱電球
(2)親灯器の黄灯…「TRAFFICSIGNAL 3100-3033」レンズ(TYライトとセットでよく用いられるタイプ),光源はTYライト(黄)
(3)親灯器の赤灯…「TRAFFICSIGNAL 3100-3033」レンズ(TYライトとセットでよく用いられるタイプ),光源はTYライト(赤)
(4)右折矢印灯…スタンレーブツブツレンズ,光源は白熱電球
このように,中途半端なものとなっています.
元々は青灯も黄灯や赤灯と同じく,「TRAFFICSIGNAL 3100-3033」+TYライト光源の組み合わせであったと思われます(同交差点にはGYR三灯ともTYライトになっている灯器がある.後述.)が,試験的な運用だったのか,不具合があったのか,何らかの理由により青灯を電球式に戻したと考えます.青レンズに,通常このタイプの筐体には用いられない,小糸製のブツブツレンズが用いられていることからも説明がつきそうです.
■三位灯銘板情報(抜粋) ・名称:金属製車両用交通信号灯器 ・仕様書番号:警交仕規第23号 ・形式:1H33 ・製造番号:Z始まり…関西型と分類
・製造年月:平成8年8月
・メーカ:株式会社京三製作所
■右折矢印灯銘板情報(抜粋) ・名称:金属製車両用交通信号灯器 ・仕様書番号:警交仕規第23号
・形式:A31 ・製造番号:Z始まり…関西型と分類
・製造年月:平成8年9月
・メーカ:株式会社京三製作所
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車灯青時 |
車灯黄時 |
親灯器銘板 |
右折矢印灯器銘板 |
親灯器青レンズ拡大 |
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【コメント】
こちらは,三位灯の三色とも「TRAFFICSIGNAL 3100-3033」レンズ,光源はTYライトの組み合わせとなっていますが,右折矢印灯はスタンレーブツブツレンズ,光源は白熱電球という組み合わせになっています.矢印灯だけがTYライトへの換装の対象とならなかったのはなぜなのでしょうね.
■三位灯銘板情報(抜粋) ・名称:金属製車両用交通信号灯器 ・仕様書番号:警交仕規第23号 ・形式:1H33 ・製造番号:Z始まり…関西型と分類
・製造年月:平成8年8月
・メーカ:株式会社京三製作所
■右折矢印灯銘板情報(抜粋) ・名称:金属製車両用交通信号灯器 ・仕様書番号:警交仕規第23号
・形式:A31 ・製造番号:Z始まり…関西型と分類
・製造年月:平成8年3月 ・メーカ:株式会社京三製作所
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矢印灯器拡大 |
親灯器銘板 |
矢印灯器銘板 |
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【コメント】
親灯器が300φ,矢印灯器が250φという,通常とは逆パタンの信号機です.親灯のほうが新しく,矢印灯のほうが古いことから,矢印灯器は以前,どのような灯器に設置されていたのかが気になります.
■三位灯銘板情報(抜粋)
・名称:樹脂製車両用交通信号灯器
・仕様書番号:警交仕規第24号
・形式:1H33P
・製造年月:平成4年5月
・メーカ:小糸工業株式会社
■右折矢印灯銘板情報(抜粋)
・名称:樹脂製車両用交通信号灯器
・仕様書番号:警交仕規第24号
・形式:A21P
・製造年月:昭和57年1月
・メーカ:小糸工業株式会社
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前から感じていましたが,高知は非常にネタが多いですね.地元からは少々行きにくい場所ですが,何度も行ってみたくなってしまいます.今回は動画コンテンツでの紹介が多めです.写真だけではなく,動画でも,面白い灯器の様子を見てみてください.
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