増加の一途をたどる交通需要と、自然災害に対応する為には交通ネットワークの多重化が必須とされ、名神高速道路・東名高速道路・新東名高速道路と相互に機能を補完し、円滑な交通利便性と、大都市間ネットワークの形成を目指して建設されたのが、「新名神高速道路」である。旧来の名神高速道路とほぼ並行しているが、都市圏からやや離れた山間部に位置している。草津、高槻に連絡路で名神高速道路との相互の接続を行うほか、京都・大阪・神戸圏内では京滋バイパス、第二京阪道路等と連携し、交通を分散させることで、慢性化していた高速道路の渋滞緩和と、安定的な輸送体制を確保している。 |
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↑ 上 り 高 槻 方 面 |
種別・番号 | 施設名称 | 接続路線・設備など | 下 り 神 戸 方 面 ↓ |
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(↑[E1A] 新名神 城陽・亀山・四日市方面 建設中) | |||||||||
(11) | 高槻JCT | [E1]名神(京都・名古屋方面) [E1]名神(吹田・西宮方面)接続 |
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高 槻 | 高槻市街方面 | ||||||||
12 PA |
茨木千提寺 | ETC専用 茨木市街/彩都/竜王山方面 国道1号線 |
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茨木千提寺PA トイレ・自動販売機ほか
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13 | 箕面とどろみ | 箕面市街/池田市北部/豊能/万博記念公園方面 国道423号線/箕面有料道路 |
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↑大阪府 兵庫県↓ | |||||||||
14 | 川 西 | 川西市街/池田市北部/猪名川/能勢方面 | |||||||
ETC専用 14-1 SA |
宝塚北SA | トイレ・ショッピング・フードコート・カフェ・テイクアウト・ スイーツ・ドッグラン・ウェルカムゲートほか
すみれガ丘/名塩方面(24H) |
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(5-1) | 神戸JCT | [E1A]中国道(西宮北・大阪方面)接続 [E1A]中国道(津山・広島方面)接続 [E2]山陽道(神戸北・岡山・広島方面)接続 |
※ | 上り→高槻方面 | 下り→神戸方面 |
□ | =インターチェンジ |
■ | =ETC専用インターチェンジ |
■ | =ジャンクション(JCT) |
■ | =サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA) |
■ | =県境 |
[高槻ICは新名神へ]
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[11] 高槻JCT 分岐
[11] 高槻IC 出口方面と、[E1A 新名神] 茨木千提寺・宝塚方面、
[E2 山陽道] 神戸・岡山方面は左方向へ
[E1 名神] 吹田・大阪方面は直進方向へ
岡山方面へ分岐。
[11] 高槻IC 出口 1km
右へ急カーブ。擦った跡が残されている。
[11] 高槻IC 出口 500m
吹田方面からの合流。
60km/h制限
ここはランプウェイであるため、速度制限が敷かれている。
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[11] 高槻IC 出口
高槻市街方面はこちらから
建設中の新名神本線。
高槻ICからの合流
本線車道は高いところを走るため、そこまでひたすら上り坂となる。
中国自動車道(以降「中国道」と表記)がリニューアル工事で一部区間が閉鎖されているため、その迂回路として多くの車が通行しているようだ。
運悪く、トラック集団の中に当たってしまった。
[新名神建設中]
滋賀県の大津JCT(仮称)からここまでの区間で建設が進められている。
現在、京奈和自動車道と第二京阪道路を結ぶ城陽IC〜八幡京田辺ICが部分開通している。
大津JCT〜城陽ICが2024年度に、八幡京田辺IC〜高槻JCTが2027年度に開通予定である(レポート作成当時の情報)。
またカーブ
先述したが、新名神の本線車道は高いところを通るため、横風による影響を受けやすい。貨物車は注意が必要だ。
直近情報 情報なし
ここから新名神の本線車道となる。
トラックが団子状態になって走っているため、風景が見えない…
60km/h制限 ここまで
走行車線と追越車線で車の流れるスピードがほとんど変わらない。
新名神に入ったことを示す標識。ドングリともいう(以降言及しない)。
神峰山(かぶさん)トンネル 長さ:300m
[12] 茨木千提寺 8km
[13] 箕面とどろみ 15km
[E2 山陽道] 岡山 184km
なお、2023年4月より、茨木千提寺ICはETC搭載車専用の出入口となったため注意が必要。
現金支払いのETC非搭載車両は利用できない。
本線車道に入ってすでに2km弱走行しているのだが、ずっと同じ車ばかり映っている。
流れも80km/h弱しか出ていない。
原萩谷トンネル 長さ:3,020m
ここはハイウェイラジオ原萩谷局
車の流れが良くなってきた。
所要時間
[13] 箕面とどろみまで 10分
[5-1] 神戸JCTまで 30分
[2] 三木JCTまで 40分
ここで茨木市に突入!
混雑情報
茨木千提寺PA 3km 小型空有/大型空有
宝塚北SA 26km 小型空有/大型空有
竜王山トンネル 長さ:1,540m
[追突注意 車間距離を十分に]
[12] 茨木千提寺IC 出口 2km
照明で照らすタイプの標識はよく見るが、文字に沿って光るタイプは珍しい。
[12] 茨木千提寺IC 出口 1.2km
[12] 茨木千提寺IC 出口 500m
茨木千提寺PA 500m
[PA利用後も降りることができます]
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茨木千提寺PA 入口
[12] 茨木千提寺IC 出口
茨木市街、彩都、竜王山方面はこちらから
繰り返しになるが、当ICはETC搭載車専用の出入口となったため注意が必要。
現金支払いのETC非搭載車両は利用できない。
[中国道 終日通行止め 吹田JCT→中国池田IC 5/17〜6/25]
[箕面とどろみ出口 左車線へ]
見ての通り片側2車線だが右側が明らかに空いている。将来拡幅するためのスペースだろうか。
[ザビエル肖像画発見の地 いばらき]
茨木千提寺IC/PAからの合流。
[13] 箕面とどろみ 7km
[14] 川西 12km
[E2 山陽道] 岡山 175km
タンクローリーと被ってしまった。「毒」「危」の表示が付いている。
この先に長いトンネルがあるのだが、長さの理由がこの表示が付いた車と関わりがあるのだ。
次の箕面とどろみICはトンネルを出てすぐのところにあるため、左車線の走行を推奨している。
道路情報板 情報なし
[箕面とどろみ出口 左車線へ]
箕面トンネル 長さ:4,990m
新名神高速道路最長のトンネルである。実際のトンネル延長は下り線4,982m、上り線4,997mとなっている。
道路法により、原則として危険物積載車は延長5,000m以上の長大トンネルは通行できないとされている。
この高速道路は、東端で接続する伊勢湾岸自動車道、新東名高速道路と合わせて関東-中京-阪神の3大経済圏を結ぶ交通の大動脈となっており、多種多様な自動車が通行する。
その中には石油を積んだタンクローリーや毒薬、劇物を積載した貨物自動車もあり、それらにとっては、この通行制限が速達性におけるネックとなってしまう。
それを防ぐため、ギリギリで5kmに満たない長さのトンネルが建設されているのだ。
箕面トンネル内。
白い照明とは別に、緑色に光る部分がある。進行方向に向かって動くように光っている。
実質的にエスコートランプである。
[13] 箕面とどろみIC 出口 2km
[13] 箕面とどろみIC 出口 1.3km
[13] 箕面とどろみIC 出口 800m
ピンボケ失礼。カメラの性能の関係上、トンネル内ではピントが合いにくくブレがちになるのだ。
トンネルを抜けて、箕面市に突入!
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[13] 箕面とどろみIC 出口
箕面市、池田市北部、豊能、万博記念公園、箕面有料道路方面はこちらから
横断幕が中国道のリニューアル工事による閉鎖および車線規制のお知らせになっている。
止々呂美トンネル 長さ:2,000m
IC名をひらがなにするなら、トンネル名もひらがなにしてほしいと個人的に思う。
ここはハイウェイラジオ止々呂美局
トンネルの天井の形が違ってる…
トンネルを抜けて、兵庫県川西市に突入!
[14] 川西IC 2.3km
川西トンネル 長さ:1,090m
トンネル出口付近。左側が大きく空いている。
[14] 川西IC 出口 1km
[速度回復 注意]
[中国池田−吹田本線(料) 工事通行止]
リニューアル工事の為中国道が閉鎖されている。
[14] 川西IC 出口 500m
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[14] 川西IC 出口
川西市街、池田市北部、猪名川、能勢方面はこちらから
川西ICからの合流
[14-1] 宝塚北SA (スマートIC) 8km
[5-1] 神戸JCT 16km
[E2A 中国道] 津山 142km
[E2 山陽道] 岡山 163km
六石山(ろっこくやま)トンネル 長さ:580m
川辺郡猪名川町に突入!
[速度回復 注意]
猪渕トンネル 長さ:520m
ここはハイウェイラジオ切畑局
所要時間情報
[5-1] 神戸JCTまで 10分
[E2 山陽道] 三木JCTまで 25分
[E2A 中国道] 吉川JCTまで 20分
PA・SA混雑情報
宝塚北SA 5km 小型混雑/大型空有
淡河PA 21km 小型空有/大型混雑
赤松PA 21km 小型空有/大型空有
切畑トンネル 長さ:2,010m
宝塚北SA 1.6km
[14-1] 宝塚北SA (スマートIC) 出口 1.6km
宝塚市に突入!
宝塚北SA(ETC出口) 車長12.0m超 通行不可
広域情報
[5/16〜28朝 舞鶴若狭 舞鶴西−小浜 夜間通行止]
[5/16〜6/4朝 京都縦貫一部区間 夜間通行止]
工事による夜間通行止の告知である。
宝塚北SA 1km
[14-1] 宝塚北SA (スマートIC) 出口 1km
Nice カーブ
宝塚北SA 400m
[14-1] 宝塚北SA (スマートIC) 出口 400m
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宝塚北SA 入口
[14-1] 宝塚北SA(スマートIC) 出口
どことなく宝塚歌劇場を意識したデザインの建物である。
上下集約型の施設なので、上下線どちらから入ってもこの建物を利用することとなるが、駐車スペースが異なるため、Uターンはできない。
このサービスエリアは、当初基本計画にはなかったそうだ。
兵庫県及び西宮市から、中国道・西宮名塩SAの混雑緩和のため、新たなサービスエリアを設置してほしいとの要望があり、設置された施設である。
また、スマートICについては、地元からの要望を受け設置されたそうだ。
※2021年10月16日撮影
夜間はこのような姿となる。
対向車線の標識を見ていただきたい。
逆光でも標識が読めるように文字の部分がシースルーとなっているため、左右反転して見える。
キリ注意+横風注意の標識が立っている。
ここは山の中であり、標高もそこそこ高いので気象条件による影響を受けやすいエリアなのだ。
[5-1] 神戸JCT 6km
[E2A 中国道] 津山 132km
[E2 山陽道] 岡山 153km
トラックと被りそうだったので、早めにシャッターを切った。
道がまっすぐだ!
生野大橋
ここはハイウェイラジオ道場局
[E2 山陽道] 三木JCTまで 20分
[E28 明石大橋方面] 垂水JCTまで 30分
[E2A 中国道] 吉川JCTまで 15分
神戸淡路鳴門自動車道を「明石大橋方面」と表記しているが、「神淡鳴道」ではダメなのか…
新名神武庫川橋
[5-1] 神戸JCT 3.3km
NEXCO西日本流の案内標識。車線の表記がされていて、どの車線に入ればいいか分かりやすい。
NEXCO西日本のパトカー。
山陽自動車道の情報板 情報なし
中国道の情報板
しつこいようだが、リニューアル工事による通行止の情報を出している。
トンネル情報板
その先にあるのは新名神船坂川橋
[5-1] 神戸JCT 分岐 1.8km
道場トンネル 長さ:660m
分かりやすいように路面が色分けされている。
中国道へはウグイス色、山陽自動車道へは水色の破線に沿って進む。
それにしてもこの色の組み合わせ、関東に住む私には、山手線と京浜東北線に見えてしまう。
[5-1] 神戸JCT 分岐 600m
標識の矢印にも色が付いていて、より分かりやすくなっている。
中国道へは左車線へ
唐突だが、2016年4月22日に新名神の橋桁が落下する事故があったのをご存知だろうか?
建設中に橋桁が落下し、直下を通る国道176号が約3ヶ月ほど通行止となったものだ。
落下したのは、この反対車線の橋梁である。2人が死亡、8人が負傷したそうだ(いずれも作業員)。
この事故により、高槻JCT〜神戸JCTの開通時期が半年から1年ほどずれこんだそうだ。
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[5-1] 神戸JCT 分岐
[E2A 中国道] 西宮北・大阪・津山方面と
[E27 舞鶴若狭道] 舞鶴方面は直進方向へ
[E2 山陽道] 神戸北・岡山方面と
[E28 神戸淡路鳴門道] 徳島方面は直進へ
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[5-1] 神戸JCT 中国道分岐
[E2A 中国道] 西宮北・大阪方面は左方向へ
[E2A 中国道] 津山・広島方面と
[E27 舞鶴若狭道] 舞鶴方面は直進方向へ
西宮北・大阪方面へ分岐。
左へカーブ。
山陽自動車道方面からの車と合流。
[宝塚・大阪方面右へ]
中国道へ合流。合流車線は、そのまま西宮北ICへの流出車線となる。
というわけで、新名神の道路レポートは、おしまい。
東京に次ぐ巨大経済圏をもつ阪神地区だが、東京とは違って海沿いが栄えており、
そこを離れるとすぐに山である。その山の中を道路が走っていることから、
馴染みのあるIC名が出てきても、その地域に来たという感じがしない。
新しい設計の道路ということもあり、風景はあまり楽しめないが、走っていて
気持ちよさそうな道路であるとは感じた。
ただ、高槻JCT近辺での長い上り坂で大型車が失速気味になって、
その後もなかなか速度が回復せず2車線を塞いで走っているのはいただけないと思った。
かねてから気になっていた高速道路なのだが、ここを通行する昼行高速バスが少なく、
なかなか取材できないでいた。京都駅から西向きに走る昼行高速バスの殆どは大阪駅や三宮駅を経由するか、
高槻バス停で客を拾うために吹田JCTから中国道に入るルートを取るためだ。
そこへ「中国道リニューアル工事」により、新名神を迂回運行する高速バスがあると聞き、
それに乗車して取材ができた。中国道リニューアル工事に感謝である。
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※レポートを提供してくださいましたヒバライオン新太様、ありがとうございました。
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