(資料を基に、もっと詳しい説明を制作しますので、少々お待ち下さい。現在は暫定レポです^^;)

はらがたわ峠は天王峠と並ぶ『丹州街道』の難関であり、かつて、篠山の米を池田の酒造所に運ぶ際の道で、当時ははらがたわ峠以外にもたくさん峠があったといいます。
現在の道は国道173号線として、大阪より舞鶴方面への運送路となっており、平日はトラックが多い国道です。
そして、その為に、この峠も改良が続けられ、はらがたわトンネルが作られました。しかし、トンネル以南数キロは暫定状態が続いていて、広くはなったもののトラックでは通りにくい場所でありました。
当時、1971年(昭和46年)より、建設省(当時)が直轄で国道173号線は改良工事を続けており、平成2年、ついに東側に橋と切り崩しの連続した新道が開通し、建設省(当時)の直轄も終了に。
その為、峠までの道の半分は規格が高いです^^;今回は、トンネル開通前の車道も行きました。昭和初期の峠道は行ってないですが^^; 

★南(池田側)より北(綾部側)に向けて自転車で探索★

画像をクリックすれば大きい写真が見れます。写真が見にくい場合はお願いします^^;

はらがたわ峠までの道
現道との分岐はここです。旧道の分岐らしい植木もあります^^
写真後ろが新道です。新道はここより約7km新道を通ります。      
新道の途中、ログハウスの喫茶店を越えてカーブを曲がったところにある分岐点は暫定道路です。      
分岐より1km程の新道は先にこの暫定路より供用したんでしょう。      
旧道分岐点地図  暫定分岐点地図


街道石標
先ほどの分岐点の横の植木の中に『丹州街道』の道路元標が。【明治四拾三年三月…】と読めます^^;      
冬になれば下まで見えるんでしょうか?撮影時は体力が少なくてそんな余裕はない^^;;
とにかく、これが貴重な元標であることは間違いない。      
他の場所に丹州街道の名がある元標・標識は無いのだから^^;
ここで休憩し、旧道へ入っていきます。


はらがたわ峠までの道
旧道に入ると、このように下り坂があります。
新道を作る際、道路を上げたので、旧道に続く道に下り坂があるのです。      
その証拠(?)に下り坂の下からいきなり道が変わります。
灰色のガードレールがなくなったり、センターラインの残り方の状況が違ったりするのが分かります。      
ちなみに、分岐点の坂の下より旧道に向けての歩道幅の道があります。おそらく旧道のもとの高さの道でしょうか^^;      
このように新しい旧道にもいろいろあるんです^^


はらがたわ峠までの道
先ほどの小さな坂を降りると、いよいよ峠までの長い坂道の始まりです。
最初はこんな感じの旧道です。現在でも使われており、キャンプ場へ行く道にもなっており、交通量はそこそこあります。      
国道時代の大判の警戒標識が旧道の雰囲気を出しています。
現在の国道173号線にもこのような大判の警戒標識が多くあり、これでも旧道の雰囲気が出ます^^;      
この路肩の無い細々とした道を大型トラックがスピードを出して走っていたことを考えたら、地元住民やキャンプに来た方にとっては新道の存在は大きいのではないでしょうか。      
目の前には山を橋と切通しで貫く現道も見えます。     


はらがたわ峠までの道
このように伝統的な家や右上にはペンションもあります。
現道から離れているため、騒音も少なくレジャーにはいい場所だと思います。      
この先には『一里松キャンプ場』という所があります。そこでは川遊びも出来るんですが、本当に水が綺麗なんですよ^^;
キャンプ場は旧道のすぐ脇に駐車場があります。ここに現道の交通があれば、レジャーなんて出来ませんよね^^;     


はらがたわ峠までの道
先ほどの道を登っていくと、交差点が出てきます。
ここは暫定道との分岐点で、一番最初の説明にあった暫定道路はここで旧道と合流するわけです。      
つまり、ここからの旧道は、15年前、最後まで残った国道173号線の旧道区間であります。
ちなみに、左が暫定道路です。今いる場所が本旧道、右が15年前まであった旧道です。   


はらがたわ峠までの道
先ほどの交差点です。暫定道路が見える方向です。
現在の暫定道は一方通行になっており、こちら側からでしか通れません。
本旧道の後があったり、現道時代の標識があったりと、現役の時の痕跡を残す交差点であります。      
下に、現役時代の案内標識と本旧道の痕跡の場所を説明した写真がありますので^^;   


案内標識
痕跡


はらがたわ峠までの道
ここで現道と交差します。現道とはここでお別れです^^;
現道は旧道の東側を平行に貫いてはらがたわトンネルを通っています。
旧道は交差後S字カーブがあります。この辺りは少し広くなっています。 


はらがたわ峠までの道
さて、ここに何があるでしょう?^^;;
友達の左側におにぎりがあります。このおにぎりは結構有名なんで知ってる人も多いかと^^;
夏になるとこのように草で覆われパッと見ただけでは見つかりませんよねぇ^^;;      
でも必死で風雨から耐えている姿がなんとも言えない^^;;;
旧道に残るおにぎり7-02の場所に説明があります。


はらがたわ峠までの道
この先では砂防ダムが建設されているんですが、ダム工事の為に旧道が一部切り替えられました。
その為、旧道がこのようになっています。上の切り崩しは現在の旧道です。
ここは8%の勾配となっているので自転車or徒歩では少し厳しいです^^;      
砂防ダムはもう少しで完成しそうです。(2005/8/08現在)


はらがたわ峠までの道
砂防ダム全景です。オレンジと黄色のショベルカーのいる場所が元の旧道です。
旧道はこのように埋められ、写真を撮った高さに切り替え道が出来ました。
切り替え道は路肩が少々ある道で元旧道よりは広めです。      
しかし、切り替え道が自転車or徒歩にとっては難所かも^^;;


はらがたわ峠までの道
ここより疲れのせいで写真がブレ気味ですが^^;;旧道が残っている場所もありました。
まだ標識も残っています。ここは細かったんですね。手前のは回避所のようです。
ここを建設省直轄で19年間管理していたんですよ^^;直轄国道にしては細すぎる^^;;;      
ここより切り替え道はつかの間の下り坂へ^^


はらがたわ峠までの道
下り坂を降りると、元の旧道と合流です。
元旧道は部分的にセンターラインが無かったようです。合流後はまた2車線になりますが^^;
このように、切り替え道は登り&下り道になり、自転車or徒歩ではきつくなってしまいました^^;;      
旧道には赤茶けたガードレールが合いますね^^現役の頃を偲べます^^;;;


はらがたわ峠までの道
元の旧道と合流すると、いきなり路肩には枯れ葉が。
ダム以南はどんなに荒れてても路肩の処理は行き届いていました。ダム切り替え道も整備されていますし^^;
しかし、通行の車はあるので最低限の整備はされているようです。      
この日も電話の業者と何回も会いました^^;      
『点検→移動→点検…』としてたらしく、点検の時に抜かし、移動のときに抜かされました(笑)


はらがたわ峠までの道
2005年8月のトップ画像です。なぜ維持があまりされていない道に新道を作るんでしょうか?
あきらさんいわく、ここの道は2004年6月頃、工事が行われてたそうです。
しかし、8月以降工事が途絶え、現在のようになったそうです。      
これは意味があるんでしょうか??旧道が更に削られるのは寂しいものです^^;;;


はらがたわ峠までの道
暫定道分岐点までこのような道が続きます。ここはとても静かで休憩にはとてもいい場所です。
この辺りは今までで一番坂がきつい場所ですが、周りのおかげで、夏でも涼しい場所です。
自転車or徒歩ではこの辺りまでが一番厳しいですが、ここより日陰が続き、体力も少々回復します。      
旧道化15年ですので、空気も綺麗です。


はらがたわ峠までの道
旧道と暫定道の分岐点です。まだ標識が残っています。
峠へ続く旧道は写真左に、暫定道はオレンジのセンターラインの道です。
ここより、本格的な峠道が始まります。でも全国からしたら過酷では無いほうなんで^^;;      
峠ビギナーにはちょうどいい道だと思います。


はらがたわ峠までの道
反対側の案内標識です。
大阪方面が今上ってきた道で、矢印がこれから向かう峠道です。
暫定当時は今上ってきた道をトラックが通っていたんですから、厳しいものがあったでしょうね^^;      
何か黒い丸いものが…?これは同行者の友人です^^;;


はらがたわ峠までの道
先ほどの交差点を峠道から^^
左が暫定道、右が大阪方面です。
交差点の形が変わっており、交差点上での大型車との離合は大変でしょうか^^;


はらがたわ峠までの道
ここよりブレ写真が多いですが、疲れってたんですみませんm(_ _)m
峠道はこれくらいの幅が続きます。離合は難しいですね^^;
写真で見るとおり日陰が多く、自転車or徒歩ではいい道だと思います。


はらがたわ峠までの道
ここは離合が出来そうですね^^この道はこのように結構標識が残っています。
この道が暫定道になったのは1983年(昭和57年)だそうで、一庫ダム完成が1982年。昭和50年代後半は、国道173号線にとって新道開通の5ヵ年だったんでしょう^^;
意外に新しい旧道なんです。現在はとても走りやすい道がつい20年ちょい前まではこんな道とは、考えにくいですね^^;
でもそれがこの173号線の特徴であって、いい所なんですよね^^


はらがたわ峠までの道
この峠は写真の通りカーブが多く、当時は車での通行は難しかったのではないでしょうか?
現在は車はほとんど無いので走りやすいですが、当時は交通もそこそこありましたのでねぇ^^;;
ちなみにこの標識には大阪府のステッカーが貼られています。(下記写真)


はらがたわ峠の標識


はらがたわ峠までの道
ここも離合が難しいですね^^;
開けた場所はこのようにいい状態で残っています。カーブはきついですが、今の交通量では走行に支障はないです。
この辺りは騒音も無く、同行者がいなかったら寂しいでしょうねぇ(笑)
同行者は交通系の趣味ではないんですよ^^;;でも最近いろいろ探索に行ってくれるんでいい人なんですが^^


はらがたわ峠までの道
1ヶ所カーブでこんな場所があります。
当時は格好の離合場所だったんでしょう。しかし、現在は不法投棄防止のためネットが張られています。
この辺りは静かで交通も無くて、いい場所なんですが不法投棄のゴミがあるのも確かです。
こんな綺麗な場所に捨てるなんて情けないですね…。


はらがたわ峠までの道
峠の中腹より分水嶺まではこのくらいの傾斜が続きます。
ここまでくると今までより緩やかなので楽だと思います。
車・バイクの場合、路面の枯れ葉には気をつけて下さい^^;バイクだと滑るそうです。
峠の分水嶺がだいぶ近くなっていました^^


はらがたわ峠までの道
警戒標識以外の標識ではこの2セットがあります。
これは現役からあったものと思われます。根拠はありませんが、旧道化してからわざわざ設置するとは思いません^^;;
この地方の道はカーブがきつい坂道だと警笛鳴らせの標識をよく見かけます。
しかし、増設はされてないようですね^^;;;


はらがたわ峠までの道
ズーム写真の方が見やすいと思いますが、いい景色の場所があります。自転車or徒歩の場合でしたら是非ここで休憩して欲しい^^
今まででこんなに上ってきたんだ、と、なんかいい気分になりますよね(笑)
この日は夕方でしたが、天気のいい日は川西が見えるんではないでしょうか?
自然が造った雄大な景色を見て…分水嶺はすぐそこです。


はらがたわ峠までの道
ここにも回避所がありますね。
この峠道は回避所が多く、走行が困難だったとはいえ、回避所の場所さえ知っていれば比較的簡単に走れたのではないでしょうか?
やはり、一時は建設省直轄国道でしたので、回避所は多く作ったんでしょう^^;


はらがたわ峠までの道
このカーブの先に分水嶺があります。いよいよ頂上です^^
このカーブの曲がり具合、個人的に好きです(笑)
ここにも2点セットの標識があります。ここは両側分設置されています。


はらがたわ峠分水嶺
分水嶺です^^やっと着きました。ここには旧警戒標識の『注意』があります。
この分水嶺は車道用に新しく作られた場所で、分水嶺の上に続く道があり、その上が旧分水嶺の高さだそうです。
しかし、現在(2005/8/08)はチェーンがかかっており、さらにこの時の体力から考えて、行きませんでした^^;;;      
旧標識・警戒標識3-07・3-08の写真です。


はらがたわ峠までの道
ここからは下りです^^自転車だと思いっきり飛ばせます(笑)
この先は住宅やログハウスの喫茶店があるので、道幅は広くなります。


はらがたわ峠までの道
分水嶺の反対側は、このように直線が続いています。
坂の下にはいよいよ現道が見えてきました。現道へ向けて飛ばせー!
でも飛ばしすぎて現道に入っても危ないのでほどほどに^^;;


はらがたわ峠標識
現道との交差点。おっと白看が!
これは旧標識・白看で詳しく説明してますんで^^;;
旧標識・白看3-05の写真です。


はらがたわ峠までの道
白看側から峠を向いて見ました。
手前が現道、奥が峠から下ってきた道です。
ここで探索終了です。ここより国道173号線は天王峠を目指します。


探索後、また分水嶺へ向かって坂を上りました^^;そして、お楽しみの下り坂!峠より麓まで一気に自転車で飛ばしました(笑)
車一切無し!下りのサイクリングはまさに最高のひとときでした。

麓(分岐点)より峠分水嶺へは1時間10分、下りは自転車で快走、13分でした(笑)

レポ閲覧ありがとうございましたm(_ _)m



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