盛岡市菜園通りの美装化が進んでいる。既に同通りは東端の「岩手公園下」交差点から西に向かって、デザインアーム式の薄型LED信号機が徐々に増加してきている。比較的新しい電球式灯器も含めて、更新されている状況だ。
通りのおよそ中央部に位置するスクランブル式の「菜園」交差点も、上記写真のように、歩車共に薄型LED信号機に更新された。以前は西日対策レンズ使用の灯器だった、黄金色の信号機についても同様に更新されたのであった。銘板の社名についても「小糸工業(株)」から「コイト電工(株)」と変更になった。
それにしても、最近のデザインアーム式信号機の設置方法は、通常アーム式と同じ形のように感じられる。信号機を一本の太いアームで支えている形ではなく、通常アーム式と同型の2本のアームにより支えている形になっている。この設置方法が優れているという認識が広まっているということなのだろうか。
美装化とLED化により、景観がスキッとした雰囲気になった菜園通りなのだが、これにより市内で一基しかない信号機が更新されることとなってしまった点は残念であった。「岩手公園下」交差点に一基設置されていた、小糸工業(株)分離型の小粒LED信号機である。他の交差点同様、コイト電工(株)薄型LED信号機へと更新されてしまっていた。同じLED信号機だったことから、この灯器までは交換しなくても良かったのではないかと思われてならない。
この信号機に設置されていた左折専用矢印も、更新と同時に撤去されたようである。また設置する予定はない様子なのだが、路線バスも多い通りであることから、今後の状況を観察し、必要であれば設置をしたほうが良いのではないかと思われる。
美装化が同通りの他の交差点にも順次実施されていくことと思うが、まだ新しく数少ない試験設置の信号機は、後にどこか別な場所でお目にかかれたらと思うのは高望みであろうか――。 |