今月初め、夜間に盛岡市内を車で走行中、妙な光り方をしている信号機に出くわした。灯器は以前のままであったが、電球部分の光り方がもわもわとした感じになっていた。そして、点灯、消灯共に通常の電球に比べて早いのだった。どうやら電球部分を電球形LEDに交換したようであった。
写真ではわかりにくいが、実際に見てみると黄味が薄くやや白っぽい感じで、独特の影みたいなものが生じるなど、通常の電球とは明らかに異なる光り方をしているのだった。明るさがやや弱いと感じはしたが、信号機の点灯状況がわかりにくい感じはなかったように思われた。
しかし、晴天で極めて明るい環境下では定かではない。このような電球形LEDが用いられている交差点を確認したのはここのみであることからも、まだ試験段階なのだろう。しばらく様子を見た上で問題がないと判断されたならば、今後このように電球部分のみLED式とする新たなLED化が行われていく可能性があるだろう。
この新たなLED化が進んでいくことを無論期待したいものである。なぜなら、岩手県内では西日対策レンズを用いたアルミ製の新しい信号機が多い。それをLED化のために灯器毎交換される例を近年多く見てきたのだが、もったいないと思われてならなかった。しかし、この新たなLED化が普及していけば、そのようなもったいない更新を行わずに済むからである。
だが、本当に電球形LEDで明るさなどが問題ないのかどうか、確かめられなければ普及は見込めない。しかも、西日対策レンズはノーマルレンズに比べて、どうしても電球の明るさが減少してしまう場合が多いようである。電球形LEDならばなおさらであろう。今後、西日対策レンズ使用の灯器でも試験を実施し、明るさに問題がないことが実証される必要があろう。もちろん、問題がないとなることを願いたい。 |