今月13日、私は盛岡市の市街地における主要路線である中央通りの車両用信号機の設置状況について調査をしてみた。調査を行ったのは、中央通りの端に当たる盛岡市役所前から梨木町の岩手高校前までの14交差点である。交差点それぞれにおける車両用信号機の製造会社と大まかな種類、そして設置数を調べた。小糸工業製灯器における大まかな種類については、 (1) 鉄板製電球式 (2) アルミ製電球式 (3) アルミ製LED の3つに大別した。そして設置数については、片面で1つ、両面についても1つとして数えた。
調査の結果、上のグラフのようになった。今回調査を行った交差点は、全てデザインアーム式となっている。製造会社については、小糸工業がほぼ100%という結果となった。小糸工業以外の会社は市役所前の京三製作所アルミ製LED灯器の1基のみだった (4)。
薄型LED信号機に関しては星和電機や日本信号が盛岡市内で登場し始めてはいる。しかし、中央通りに限らず、岩手県ではデザインアーム式信号機はほとんどが小糸工業で、それ以外の会社の信号機は試験的な目的と思われる設置がほとんどである。通常アーム式信号機は様々な会社のものがあるのだが、デザインアーム式信号機は例外を除きほとんどが小糸工業であるといえる。
そして、小糸工業の信号機のうち、大まかな種類についての割合は上のグラフのようになった。数年前までは鉄板製電球式が大半を占めたが、平成15年以降は主道側を中心としてLED化が進み、LED信号機の割合が増加した。従道側に関しては交通量が多い箇所はLED信号機となっているが、それ以外は電球式信号機がそのまま用いられているところが多い。
また、今回は視覚障害者用付加装置の設置状況も確かめてみた。すると、14交差点のうち8交差点に取り付けられていた。この装置は全て小糸工業で、警交仕規第217号のものだった。
改めて県内のデザインアーム式信号機は小糸工業が多いと実感する結果だった。しかし、盛岡市内において、薄型LED信号機に関してはデザインアーム式信号機であっても他社のものが出始めているため、今後は小糸工業以外の会社の割合も増えていくかもしれない。
今回は中央通りを調査したが、今後も暇を見つけて歩行者用信号機など別の分野について調査をしたり、別の箇所で調査を行ったりしてみたい。 |