渋滞がひどく、車両の流れが悪い交差点というのは、どこのまちにも一つや二つはあることが多いだろう。慢性的でなくとも、ある時間帯や時期によって一時的に渋滞が起こるような場合もある。
そのような交差点で長い時間待つことになったら、多かれ少なかれ憂鬱な気分になるのではないだろうか。「いつになったら通過できるのだろうか」「次の青信号に間に合うだろうか」。そんな思いをしながら待ち続けなくてはならないからだ。
雇用情勢の悪化により、有効求人倍率は極端に低い状態が続いている。まるで、「就職」という名の交差点が、多くの「求職者」という車両で渋滞しているかのようだ。
一年ほど前までは順調に車が流れていたのだが、金融危機という大雪が降った影響で急に流れが悪くなってしまった。車にとってはいい迷惑である。
幸い私は運よく数週間前にこの交差点を通過することができた。しかし、後ろを見ると今も通過できなくて苦しんでいる人がたくさんいるから何ともいえない気分になる。
すぐに雪を片付けることはできないだろう。しかし、除雪作業をしたり、信号の制御を調節したりする立場の者たちは、自分の立場ばかりを考え、好き勝手なことをしているように感じられてならない。
雪が解ける前に日本国が解けてしまわないか心配だ。
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