今月18日ぐらいに岩手県岩手郡滝沢村の第三富士見団地口バス停そばの交差点の信号機が薄型LED信号機に更新された。製造会社は小糸工業で、庇は短い薄型LED信号機である。
今まで設置されていた小糸工業の樹脂製車両用信号機(以降、「小糸樹脂」と表現)、アルミ製電球式歩行者用信号機(以降、「小糸電球歩灯」と表現)は姿を消した。小規模な交差点であるにもかかわらず、薄型LED信号機が登場するという結果には驚いた。
この交差点は平成3年に信号機が取り付けられて以来、小糸樹脂と小糸電球歩灯が用いられていた。ところが、今月2月ごろから、この付近で歩道を取り付ける工事が始まり、それに伴ってこの交差点の信号機の更新も行われることとなった。
薄型LED信号機が登場したのはもちろん嬉しい。小糸工業の薄型LED信号機は、車両用については普通の長さの庇であることが多い岩手県だが、ここの信号機は短い庇のものとなった。そして、今までは主道側の車両用が両面設置が一つ、片面設置が一つだったのが、両面設置二つとなったのはよかった。また、主道側の一路線に歩行者用信号機の設置が行われた点もよかったと感じられた。
しかし、20年も活躍することなく、小糸樹脂と小糸電球歩灯が消えてしまったことは残念である。幼少時代、この交差点に信号機が設置されたことがとても嬉しかったのを覚えている。その意味で、この交差点の小糸樹脂と小糸電球歩灯は、私にとっては特に思い入れの深い信号機だった。
今回の歩道整備工事に伴って信号機の更新が行われることも予期されてはいたが、できれば今まで用いられてきた信号機が引き続き用いられないものかと願っていた。しかし、それは制御機しか叶わなかった。
今はただ、用いられてきた小糸樹脂と小糸電球歩灯が、廃棄されることなく、どこかでまた活躍することを祈るばかりだ。
しかしながら、このような小規模交差点にも薄型LED信号機が登場したことから、岩手県ではこれからも新設は薄型LED信号機の割合が高いと考えられる。
新しい信号機の雪に対する効果のほどはいかがなものかをこれからはじっくり検証していきたい。
※この記事を書き込むと同時に、交差点集で紹介している第三富士見団地口交差点を更新しました。 |